こんばんは。
今年も甲子園の季節がやってきましたね。
何度も夏は来るけれど、同じ夏は来ないし、同じ夏の甲子園はない。


先日47都道府県全ての地方大会が終わった。
ある地方大会を現地で観戦していた時、代打のアナウンスが告げられた途端、ベンチからの声がかなり大きくなった。出てきたのは、背番号19番の選手だった。


その高校は、甲子園への切符を手に入れた。
夏はまだ終わらない。
だが、代打の彼にとっては最後のベンチ入りだった。
どういう思いでバッターボックスに入ったのだろうか。甲子園が決まった瞬間何を思ったのだろうか。

エースを目指す選手もいれば、レギュラーも目指す選手もいる。それと同時に、ベンチを目指す選手もいる。

わたしは、小学校から高校まで10年間同じスポーツをやっていた。高三最後の高総体、怪我で出場することができなかった。だが、春先に怪我をした時、これで出なくて済むと思っている自分がいた。上手くいかず情けない自分に、出られない理由ができてほっとしていた。そのまま、わたしの競技生活は終わった。



代打の彼は、一生懸命だった。ひたすら懸命にバットを振っていた。気迫が伝わってくる。自分の置かれた状況を理解し、今やるべきことを必死にやっていた。


私が出なくていいと安堵していたあの時、出たいと願うチームメイトがどれだけいただろう。それでも自分の役割を理解し、チームのために徹していたのだ。



私たちは、高校野球を見ている時
ときどき胸が苦しいほどに彼らを想う。
彼らの心境を想い、自らの人生を想う。
それが高校野球なのだと思う。
選手だけではない。99回目の夏の甲子園は、わたしにだって特別で、わたしにだってたった一度の夏だ。
選手のプレーする姿、声を出す姿、涙する姿、全てを目に焼き付け、わたしの人生について考える。

明日からわたしもがんばろうってね。



もうすぐ、たった一度の夏が幕を開ける。
あなたにだって、一度きりの夏。
さまざまな選手の全ての高校野球が
幸せでありますように。