タリーズコーヒー松田公太社長の著書。
シアトルでのタリーズとの運命の出会い、そこから契約までこぎつける松田社長の行動力。7000万円の借金を背負っての銀座1号店での試行錯誤。どれをとってもエキサイティングで、かつ読んでいて学ぶものも多い。
なかでも最も印象に残ったのは、この本のなかで繰り返し使われている「使命感」という言葉。
この本をはじめて読んだのが3回生の9月頃、ちょうど就職活動が本格化し始めるときだった。「自分は本当は何をやりたいのか?」「どんな人間でありたいのか?」 生まれて初めてそんなことを真剣に考え始めた時期。もちろん、答えが簡単に見つかるはずもなく、考えれば考えるほど迷いは大きくなっていった。
そんなときに、松田社長のこの「使命感」という言葉を聞いて、本当に勇気づけられたのを覚えている。「使命感」は誰もが奥底にもっているもの。心から、情熱を傾けられるもの。
この松田社長の「使命感」のエピソードを読んでいて、上っ面だけの「やりたいこと」や単なる「憧れ」だけで、将来の道を選択しようとしていた自分が急に恥ずかしくなった。
あせる必要はない。就職活動の過程や、実際に社会に出て働いていく中で、ゆっくりとでいいから自分の「使命」を見つけ出していけばいい。そしてそのことに対して本気で情熱を傾けることのできる人間になっていきたい。そう思えたことで一気に未来に希望が持てるようになった気がした。
松田社長にとっては「食への貢献」だったものが、きっと自分にも見つかるはず。
立ち止まりたくなった時、もう一度前を向いて、自分の可能性を信じようと思わせてくれる、そんな本。
