数年前からNHKの朝ドラを見ています。


今朝の「ばけばけ」、ヘブン先生は松江の冬の寒さに耐えきれない様子ですが、私も子供の頃は北日本のとても寒い町で過ごしました。


真冬に部屋に置いたコップの水が朝には凍ることもしばしば。当時は北国でも家の造りは雑で、窓から隙間風が入るのは当たり前でした。


部屋には石油ストーブがありましたが、火災防止のため寝る時は消します。その途端に部屋の気温はみるみる下がり始めます。


小学校には校庭にスキーのための小山があり、スキーの日は登校時にスキーを持って行きます。


高校は自転車通学で、朝は氷点下15℃。油を差したチェーンが凍り、ひどい時は民家に寄ってチェーンにお湯をかけてもらったこともあります。


まつ毛が凍り、白くなります。空気が冷た過ぎて鼻から息が吸えません。


高校の体育の授業は時には雪上ラグビーをさせられました。


そんな子供時代を過ごしましたので、寒いのは大嫌いです。


寒冷地に住むご高齢の方は大変だと思います。私の祖父は冬に雪道で転倒して腰の骨を折り、半年入院していましたが、そのまま息を引き取りました。


寒い思い出を辿るとキリがありません。


寒い地方に住む方々のご苦労は身に沁みて分かります。どうぞご自愛ください。

今日の館山は気温22℃、水温20℃超の暖かい日でした。ただ、風速は10メートル超で、館山湾は荒れ狂っていました。



海に入りました。腰まで浸かると、荒波は容赦なく私の体を押し倒しました。私は波打ち際に倒されながらも波に抗い、波に向かうと、すかさず次の荒波が私の顔面を直撃し、私は2回転して浜辺に叩きつけられます。

打ち砕け、打ち砕け、海の気の済むまで打ち砕け
何度でも立ち上がって、全身全霊で抗ってやる

私は幾度となく顔面に波の直撃を受けながら、10代の頃偶像崇拝していた石川啄木の詩を思い出していました。「今聞ゆ」に収められた「失せにける色赤き花」



失せにける色赤き花(石川啄木)

わが戀は砂に咲きたる名知らぬ赤き花なりき。

羽青き渡鳥、

いつの日か

海のあなたの

外國(とつくに)の知らぬ苑より

かがやける瑪瑙(めのう)の如き一粒の堅き草の實

知らぬ間に啣み来て、あはれこの荒いその、――

我のみぞ一人住むさびしかる荒磯の

砂の上に落しけむ――いつしかに、あはれそのかがやける瑪瑙の如き

一粒の草の實は若芽を吹きつ

やがて、日の抱擁、雨の接吻に

日毎にのびて、のびのびし

いとすくよかにかよわなるその青莖に

蕾しぬ。叉やがて花さきぬ、名も知らぬいと赤き花さきぬ。

我はその色赤き、色赤き花を見て

見ぞ恍ほけつ、愛でしれつ、いたはりつ。

やがてあゝいとかなし、とある夜に嵐きぬ。

逆まける荒波ぞ砂の上に打砕け

打碎け、打碎け、打碎け、打碎け、

夜は明けぬ、あなかなし、一本ひともとの我が花は

色赤き、色赤き我が花は

跡もなく失せにけり。

失せにける色赤き名も知らぬ赤き花

我が戀はそれなりき、たゞ一度さびしかる

あはれこの荒いその砂の上に咲き出でし花なりき。

若き日のよろこびは、あゝかくして歸らざり、つひに歸らざり、

我のみぞ一人住む荒磯に

我つねに悲しくも寂しくも思ひ出づ

あはれ、その

あなあはれ、あはれその

失せにける色赤き花。


安過ぎます!


ビンチョウマグロは何度かにぎり寿司にして頂いていますが、決して高級なネタでは無いです。

時には筋が多くて食べにくい物もあります。


でも100g139円なら多少筋が多くても我慢します。


今夜のご飯はマグロのにぎり寿司です。