つまるところ、「楽しんでやった人ほどよい成果をあげる」というのは、何に対しても通用する真理である。

アイデアを手に入れることに関しても、同じことだ。


アイデアを手に入れる人はアイデアが存在することが「わかって」おり、そうしたアイデアを自分が見つけられていることを「わかって」いる。

アイデアが浮かばない人はアイデアが存在することが「わかって」おらず、自分がアイデアを見つけられることが「わかって」いない。


答えが存在するかどうか自信がないと、その答えを探し出すのは非常に難しくなりかねない。

たくさん答えがあることがわかっているとき、そのうちの一つや二つ見つけるのは簡単なことだ。


同じように、心がゴールだけをしっかりみつめれば―たとえば「アイデアを手に入れる」というゴールだけを―あなたの心はそこへ到達する道を考え出してくれるだろう。


「すごい名案だったのにボツにしやがって」。

するとラルフはこう答えるのだ。「いいじゃないか!これでもっといい作品が作れるんだから」


今度、何か問題にぶつかったら、自分に問いかけてほしい。

「付けなくてもいい条件を付けていないか?」「不必要な成約を自分で作っていないか?」と。


アインシュタインはかつてこう述べている。

「問題を作ることはしばしば問題を解くことよりも大切である。問題を解くのは、単に数学や実験の技能があればできることかもしれない。だが新しい疑問や新しい問題を提示したり、前からある問題を新しい角度から見る―こうしたことにはクリエイティブな想像力が必要であり、そこから本当の進歩が生まれる」


たくさんやるだけ、たくさんのことがやれる。

少ししかやらないと、少ししかできない。


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著者 : ジャック・フォスター


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