つぶこの中で、枕元に出てやろう相手、1番初めは決まっている。
それは、「お嬢」だ。・・・勝手にあだ名で呼んでいる。
お嬢の出現により、「総務」という仕事は価値もなく、
誰でも出来るという「易さ」を強調され、上司もいなけりゃ、責任もない、
底の底という評価を押し付けられた部署になりさがった。
お嬢は「辞める辞める」詐欺を繰り返し、自分の存在価値を逆にアピールし続けた。
だからつぶこは言ったんだ。
「もう、辞めても大丈夫じゃないですか?」と。
しか~し、お嬢は次の手を考えていた。
初めは、期間的な応援という形での雇用だったのに、いつのまにか会社の従業員「正社員」としての雇用に変わっていた。
それからだ、お嬢のいうことを馬鹿みたいに聞いて、結局大損ばかりするループ。
総務の観点で、つぶこ以外の総務が上のものに話をしても、お嬢の話が通る。
それで、何回痛い目にあってますか?もういい加減、気付いてくださいませ。
総務は他の部署の仕事を押し付けられ、お客からは怒鳴られて、
誰も庇いもしてくれず、守りもしてくれず、
貰う給料は誰よりも低い。
そう仕向けたのもお嬢。全部お嬢。
だから、つぶこはお嬢が大嫌いだ。
そう、つぶこがこの世から消えて魂になったのなら、
1番初めはお嬢の枕元にでてやると決めている。
無感情のままぶつぶつと同じことを話し続けようと。
「いつ辞めますか?「いつ辞めますか?」「だって、辞めたい辞めたいいってたじゃないですか」って。
毎夜毎夜、永遠と同じことを同じ抑揚で感情もなく呟いてやるんだ、耳元で。