物心つく前から、私にはかかりつけの病院がありました。
生まれつきアレルギー体質で、アレルギー性鼻炎とアトピー性皮膚炎を発症してましたが、発症していない状態を知らないため、むしろ辛いという感覚はありませんでした。私にとって通院はそれくらい当たり前でした。
厳密には病気とは言えませんが、歯並びが悪いために矯正歯科へも通院してました。下顎が上顎より前に出ていて、前歯は90度曲がってました。かなり酷い状態で、時間もお金も相当かかりました。
そんな私ですが、2003年の春、決定的な持病を持つことになりました。社会人になってすぐの頃です。
入社1ヶ月後のGW過ぎた頃から下痢が始まり、しばらくして血便が出てきました。
最初は意味が分からず、とにかく家の近くの内科に行ったのですが、原因不明で、処方された薬でも効果が出ませんでした。むしろ状況は悪くなる一方で、次第に体力も奪われていきました。
1ヶ月経ち、さすがにこの病院では駄目だと判断し、自らインターネットで調べたところ、症状が最も近い病気を見付けました。それが潰瘍性大腸炎でした。
専門医をインターネットで探し、有名な先生のところへ行き、生まれて初めて大腸内視鏡検査を受けました。
検査の結果、予想通り潰瘍性大腸炎であることが判明しました。
しばらくして処方された薬で血便が止まり、体調も回復しました。潰瘍性大腸炎で間違いありません。
しかし、病名と対処方法が分かって良かったとは思えませんでした。むしろ、とても大きなショックを受けました。
潰瘍性大腸炎は、国が指定した特定疾患の1つで、言い換えると難病です。
持病が多いと言っても、今までは一般的な病気の範疇でした。それが、20代にして治ることの無い難病を抱えて生きていかなければならなくなったのです。
再発可能性が高く(実際、数年おきに活動期がきています)、生命保険にも入れないのです。潰瘍性大腸炎は大腸がんにかかるリスクが高く、がん保険にも入れません。会社のお昼休みに保険の勧誘を受けたりしましたが、約款には保険に入れない旨の記載があるのです。普通の人が当たり前に出来ることが、私は出来ない体になってしまったと感じました。
自分だけなんでこんな思いをしなければならないのだろうと恨みました。当時の私はかなり暗かったと記憶してます。
それなりに頑張って、一流と言われる会社に就職したものの、病気が進行して入院を繰り返すことになる可能性もあり、それを理由に解雇される可能性もあります。転職するにしても難病持ちでは採用してもらえません。
病気を抱えながら、かつ自分で食べていけるだけの生活を維持するためにはどうすればいいかを考えるようになりました。
そんな頃、FXを知りました。
仕事が出来なくなっても、投資であれば病院からでも出来ます。将来のための貯蓄を投資に回し、お金がお金を生む状態を作れれば、自分の体がどうなっても安心です。
そして私は留学経験があり、株よりも為替の方が親しみがありました。実生活に置き換えて、感覚的に相場が高いか安いかを判断できるから、他の人よりも有利と思ったのです。
しかしその考えが、FXトレーダーとしてはむしろリスクになると気付くまでには、随分時間がかかりました。。。
長くなりましたが、これが私がFXを始めたきっかけです。
もっと早く書きたかったのですが、病気のことを告白することに今でもためらいがあったようです。書こうとして初めて気付きました。