「石丸伸二氏」がTBSラジオsessionで、都合の悪い質問に答えず逆質問をした。(20240708)

 

 

都知事選、8時に小池当確がでた。予想どおりだったが、石丸候補が、無党派層の支持を受け2位で進んでいた。TBSラジオSessionは、8時までラジオ放送を8時までで終わり、You Tubeでの生配信に変った。

 

そして、すぐに「石丸伸二氏」へのインタビューとなった。メインパーソナリティの荻上チキさんが、あいさつ代わりの質問をすると、石丸氏は、質問に使った言葉に噛みつき、逆質問をした。2,3度、荻上さんが質問を繰り返したが、彼は答えなかった。

 

そこで武田砂鉄さんが、石丸氏の著書から、質問をしたが、逆に武田さんに対し、そんなことは書いていない。本当に本を読んだのかと。これまた質問内容自体を否定し、喧嘩腰となった。そして、約束の5分間が過ぎて時間切れとなった。

 

 

安芸高田市長時代、中国新聞記者に言いがかりをつけて、徹底的に攻撃をしていた姿が目に浮かぶ。これが彼の本性だろう。敵を作って戦う「橋下流」だろう。政治家は、市民や国民の生活をより良きものにするのが仕事であって、バトルをSNSにアップすることではない。

 

「石丸伸二氏」は「橋下徹氏」が好きだと、何処かのメディアで聞いた記憶があったが、彼は「橋下2世」と言ってもいいだろう。当夜10時のフジTVの番組内で橋下氏は石丸氏を「べた褒め」にしていたが、二人は、とても波長が合うのだろう。

 

石丸氏は、河井杏里買収事件で、買収の罪に問われた市長が辞職したことに伴う市長選挙に出馬し、経歴と若さで当選をした。勿論、圧倒的保守の市議会と対峙するには、それなりの作戦が必要だった。そのことは理解するが、結局、対立したままで、成果もあげられずに市長を実質投げ出した。

 

今回の選挙中、石丸氏は「借り物のネコ」だった。市長時代のバトル炎上王とはまったく別人だった。候補者なのだから「ソフトなイメージ」が必要だった。しかし、選挙が終わり、落選が決まれば、そこからは又、「バトル炎上王」復活となった。

 

石丸氏が都知事選に出ると言った段階では誰も、165万票など獲得すると思わなかった。宮崎県知事をした「そのまんま東」が石原都知事に挑戦して169万票を獲得したが、彼の場合は、TVでの圧倒的知名度を背景にしていた。今は、メディアが You Tube にかわった。

 

きっとドイツを変えてくれると信じた国民は「アドルフ・ヒットラー」の演説を聞き、熱狂的に支持をして、第二次世界大戦へと向かっていった。ポピュリズムと極右が交じり合った政党が次々と誕生し、SNSを駆使している。

 

これら勢力を強く批判するメディアはネットメディアであり、マスメディアは放置、いや逆に視聴率を上げるために出演要請をする。とにかく質問に対して、まともに答えない人間は信用することが出来ない。「石丸氏」も「小池」「岸田」「安倍」と「同じ穴のムジナ」ではないか。

 

政治家に求められるのは説明責任だ。都合が悪いものは答えないなら既存政治家を批判する事は出来ない。