慰霊の日に「沖縄戦」と「ミサイル基地」を考える(20240623)

 

沖縄防衛 第32軍は「軍官民 共生共死の一体化」を県民に求めた。日本軍は、ジャングルでゲリラ戦をし、米兵を狙撃、また民間人の着物に着替えた日本兵も出現した。当初、住民保護方針だった米軍が、民間人(女性を含む)を殺害するようになった。

 

「本土決戦」を遅くするため、米軍を出来る限り長く沖縄に引き留めるための戦闘は、5月4日、陸軍方針変更で総力戦をして敗れ、シュガーローフの戦いから5月下旬の首里城陥落で実質敗北となった。

 

しかし、牛島は、日本軍は住民が避難している南部へ向かい戦闘は激化した。6月23日、牛島は目的を達成したとして自殺をした。しかし、沖縄戦の責任者として、沖縄の住民を地獄へ引き摺り込んだ牛島の罪は極めて重く、住民虐殺、集団自決(自殺強制),,南部への避難住民を死に追いやった等々、裁判で裁かれなければならない。

 

勿論、武器を持たない住民を殺害した米兵も戦犯だが、「軍官民、共生、共死の一体化」掲げ、それを実施した牛島が、第一原因者だから、民間人を巻き込んだ戦争犯罪は問われなければならない。

 

79年が経っても、国による沖縄戦の総括は去れていない。どうして県民4人に1人が犠牲にならなければならなかったのか。日本軍は、本土決戦を遅らすために沖縄を「捨て石」として、住民を巻き込んだ作戦を実施したのは疑いのない事実だ。

日本軍は、住民を戦闘員に、特に、純粋な少年達を戦闘員にした。また、日本軍は情報が漏れることを恐れて住民を虐殺し、さらに、集団自決(強制死)もさせた。日本軍は、「軍隊が国民を守る」と言うのは「真っ赤な嘘」だということを証明した。

 

さて、先島諸島(石垣、宮古,、与那国)では、ここ十数年、日本政府と組んだ一部の地元利権者によって、自衛隊誘致活動が起きた。当初の話から一変し、ミサイル基地が建設されるに至った。ミサイル基地のある島は、当然敵国から狙われる。徹底的に、島は破壊されることは間違いなく、住民が犠牲になることも明白だ。政府は、九州に義げる計画を作成しようとするが、そんなことは無理だ。沖縄戦での教訓「軍は住民を守らない」は、今、現実問題として、島の住民に突き付けられている。

 

そんな、沖縄の現実を、本土に人間は傍観をしていていいのか。米軍基地やミサイル基地は「生死に係る施設」だ。沖縄戦、戦後、米軍による統治、本土から米軍基地流入、米兵による性犯罪、暴力事件、環境破壊、辺野古新基地など、こんなに過大な負担をさせて平気でいる連中は人間ではない。