立憲民主党は、どの党と政権交代を目指すのか(20240430)

 

衆議院補欠選挙3勝となった立憲民主党は、このまま総選挙で、自民党に勝てるのか。自民党裏金問題が出るまでは、立憲民主党は、野党第一党さえ、危ないのではと言われてきた。

 

所が、維新(日本博徒の会)の目玉だった「維新大阪万博」の開催費用、着工遅延を含め、世間から文句がどんどん出始め、さらにメタンガス爆発まで起きて、安全性も危惧され始めた。維新が「カジノ建設」のために「万博誘致」をしたと言う話が完全に定着し、維新任期は陰ってきた。

 

もともと「維新」は、立候補者や地方、国会議員に数々のスキャンダルが起きていて、こんあ連中に、よく投票をするのか不思議だったが、「利権獲得大阪万博」に気付き、「身を切る改革」では、大阪府、大阪市民、自らが「身を切られている」ことに、やっと気が付き始めた。

 

今回の補欠選挙の立憲3勝の一因は「共産党」が独自候補を立てなかった事にある。例えば、東京16区であるが、民放TVで元NHK記者が、江東区議選挙では、立憲民主党は1万7千票、共産党が2万票、そこに1万2千票が積まれたと言った。選挙結果を確認したが、概ねそうだった。

 

他の2選挙区でも、一騎打ちだから、共産党支持票は立憲民主党候補に入る。間違っても、自民や維新に投票するひとはいない。創価学会票と同じく、選挙において読める票なのだ。

 

「日本博徒の会」のネコババ代表は、東京15区での応援演説で「立憲共産党」と言って激しく非難をし、「共産党」は要らないと言った。しかし、自民党裏金事件の始まり」は「赤旗」の記事によるものだし、数々の政治に関する疑惑を一般の新聞以上にスクープをあい、それに基づき、共産党議員が、国会で追及をしている。ネコババ代表は、それが嫌なのだろう。

 

さてさて、前置きが長すぎたが、立憲が総選挙で組める政党はどこか。「維新」は一人区で争う党であり、仮に自公過半数割れの場合は、自公と連立を組む。国民民主党」も、いざとなれば「自公補完勢力」となる。

 

そうなると、一人区で確実に選挙票が積める共産党しかない。立憲民主党内部では、相変わらず共産党を嫌う人達もいるが、自民党に接近している「連合」が、一体、どれだけ協力してくれるのか。

 

「連合」は、裏金事件真っ最中のメーデー大会」に、こともあろうことか「裏金総理キシダ」を来賓として呼び、挨拶をした「キシダ」をヤジった人のことを、「ヨシノ」は批判をした。これが「連合の正体」だ。「財界とタッグを組んだ連合」は、困窮中小例作業者や、そこで働く労働者の敵なのだ。

 

まあ、立憲民主党が、「誰のための政治」をしようとするのかで変わってくるが、自民党支持者は立憲に投票はしない。「棄権」をするか極右政党「維新」か、さらに新興極右政党へと向かう。

 

10月になれば、自民党の逆風は収まり、何事もなかったかのように、総選挙で自公過半数確保という結果になる気がする。立憲が、大企業に対する減税措置廃止、法人税と所得税の大幅増税、金融課税実施など、自民と癒着する財界が真っ青になる公約を掲げて戦えば話は別だが、「立憲」が「立憲共産党」ロ呼ばれるのを恐れていては、議席を増やす事は出来ない。