「悪党レスラーキシダ」を迎え撃つ参議院予算委員会は「見世物小屋」?(20240304)

 

「キシダ」は、衆議院で予算を強引に通した。強行するには、理由がある。「裏金事件」の参議院での追及に不安があることも一因だと考えられるし、訪米を控えていること、衆議院補欠選挙と合わせて総選挙に踏み切るかなど、色々な行事での作戦準備に集中したいのだろう。

 

本日から参議院予算委員会が始まった。ここ十数年の衆参委員会を見ていると、参議院の方が質疑レベルが高い気がする。それは、衆議院で激しいバトルが繰り広げられ、予算が自動成立するという状況に置かれているからかもしれないし、参議院では、答弁者の時間は、野党に与えられた質疑時間に無関係だということがあるのかもしれない。

 

今日は、立憲民主党4人が立て続けに質問をした。衆議院の場合は、始まりは自民党の「くだらない質問」から始まるので気合が入らないが、参議院は、その点が違う。

 

一番、辻元議員は、「裏金事件」の追及もしたが、今後の防衛を考える諮問会議のメンバーに「三菱重工会長」が入っていること、その中で、共同開発の次期戦闘機を日本がアジア太平洋で売っていくことが事実上決定されていることの問題を指摘した。さらに、43兆円以外に「辺野古基地」の工事費用があり、現状の予算では無理なことを改めて指摘した。

 

二番、石橋議員も、「裏金事件」追及、三番、石垣議員は、地震で脆弱性が明らかになった原発設備故障を取り上げ追及した。四番 蓮舫議員は「その他政治団体」の5万円以下領収書不要問題を追及した。

 

蓮舫議員は、相変わらず戦闘的質問で委員会室に緊張が走った。蓮舫議員の質問に「二人の大臣」が餌食になり、興奮して顔色を変えながら答弁をした。以前、決算委員会だと記憶しているがも蓮舫議員は、世襲議員の政治団体の相続問題で、世襲大臣を追及したことがあるが、実に気持ちいい。

 

先週土曜日、衆議院で安住国対は、結局、自民党と「駆け引き」をして、最後は「うやむや合意」をし、それを手柄としていたが、そんな中途半端で有権者に響かない対応で本当に良かったのか。参議院初日の対決姿勢を見ていると、「政権交代」がしたいなら、有権者の目に触れない場所で「自民党と握る」ことは、辞めるべきだ。

 

「金まみれ自民党」と対決するなら正々堂々と正面から戦わなければならない。

 

国会質疑は、プロレス興行ではないから、テレビ中継が終わって控室に戻ったら、互いに仲良し顔で次の試合の打ち合わせしてた。・・・なんてことないよね。ほんとかな???