
『世界遺産 フランスの美しい古城』
表紙にシャンボール城の写真が採用されているこの本の評価は
★★★★☆ 星4つです

マイナス1となった要因、物足りなさという点では、アクセス方法がないということ。
フランス語で書いてほしい文が英語だったこと。
ただそれだけです

表紙&裏表紙に、
「Beautiful old castles in France」とあるんです。
タイトルの「フランスの美しい古城」をそのまま英訳しただけのようですが…
なぜ英語~


ちょっとショック。
ここはフランス語が分かる分からないは二の次としてフランス語で書いて欲しかったなぁ

Les Plus Beaux et Vieux Châtaux de France
châtauxというだけでvieuxですから、スッキリと、
Les Plus Beaux Châtaux de Franceでよいのかもしれません

そんなことはさておき、
『地球の歩き方』では載っていないお城がたくさんあります


旅行ガイドブック的な役割はもっていませんが
古城巡りをプランニングする上での情報収集にはなります

ここからちょっと脱線。ロワール古城めぐりの方法について触れますね。
ロワール地方、電車は走っていますが本数はべらぼ~に多いわけではないので電車やバスなど公共交通機関を使って古城巡りをするなら、1日3つお城に行ければ良いほうです。
それよりも少人数で回る1日ツアーがオススメ。車利用なので時間は有効に使えるし見学時間もまあ十分といえるほど(ちょっぴり物足りなさは残りますが)。
ただ、行きたいシャトー、行きたくないシャトー選べません。
国に登録されたガイドさんでないと、建物内部でガイドをしては行けませんのでツアーはお城とお城を繋ぐ足くらいに考えておいてください

一番ワガママを聞いてもらえるのは、1日車をチャーターすること。
日本のエージェントを通せば日本人ドライバーも手配可能

チャーターすれば最も割高ですが行きたいシャトーに行ってもらえます。
タクシーの運転手と交渉して…という手間と煩わしさを考えれば、楽チンですし案外安く済むのかもしれません。
そうそう

トゥールやブロワ(少ないかも)、オルレアンからでしたらタクシーは捕まりやすいです。
他の町や駅、お城からタクシーを拾ってと考えても見つけることはほぼ不可能ですのでタクシーを使って行くことを考えている場合には、大きな駅から出発するよう計画を立ててください。
一人旅の場合、なるべくお金をかけずに古城巡りをするならば、1日ツアーに参加するのと電車で行けるお城を組み合わせるのが最良の手段です。
はい、脱線終了~。
さぁそれでは本の中身、co malico流に解説していきますっ

取り上げられている、お城は39

なかなかやりますね


しかもフルカラー

およそ、最初だけカラーであとモノクロなページ構成多いじゃないですか

初めから終わりまでフルカラーは嬉しいですよね

しかも580円(税別)

この価格帯だったら、内容は薄っぺらいかと想像してしまいますが、最低でも1ページはきちんとページを割かれていますから価格以上の価値はあるかと思います

39ものお城は、世界遺産に登録されているシュリー・シュール・ロワールからシャロンヌまでのロワール渓谷(ロワール川沿い)エリアの中に点在するお城。
だから全てが世界遺産の城なのです

一般的にロワール古城と言ってピックアップされる有名処のお城は、
シャンボール
シュノンソー
アンボワーズ
クロ・リュセ
ブロワ
と好アクセスかもしくは歴史的重要な価値の高いシャトーであります

クロ・リュセは日本人なら誰でも知っている画家レオナルド・ダ・ヴィンチ終焉の館だから、という理由ですかね。
もちろんこういったガイドブック常連さんは取り上げられる尺は大きいですが、めったに日の目を見ないシャトーもきちんとスポットライトをあててくれています

その中にはco malicoが知らなかったお城もいっぱい

見学可能なパブリック古城から、宿泊可能なプライベート古城までそれはそれはもういろいろと。
結婚式も挙げられたし、ウエディングフォトでシャンボールとシュノンソーの再訪は果たせたし
もうロワールはお腹いっぱいと思っていましたが、この本を読んだ瞬間、再々訪の想いの芽が生えました


ドキドキの1番目のシャトー。
常連さんの中でも大ボス的存在、シャンボール城かなとあれこれ予想を立てました
が
シュリー・シュール・ロワール城でした。
想像をはるかに超えてきました。
マイナー

そういう媚びていないところ、気に入りました

もっとも、このお城を取り上げた理由は、世界遺産に指定されたエリアというのが、
≪シュリー・シュール・ロワールから始まりシャロンヌの間のロワール渓谷≫だからなんだと思います。
このシャトー、co malicoの長年行きたいシャトーのうちのひとつでしたが、滅多に日本のフランス本で大きく取り上げられることなかったので、テンション上がりました


ゆっくり見ていきたいところですが、熱くなってしまうので、取り上げているお城名と割かれているページ数を簡単にまとめていきます

その間でチョコチョコco malico雑談が入る…かもしれません

2:シャトーダン城 ④
3:タルシー城 ②
4:シャトーヌフ・シュル・ロワール城 ②
5:ボージョンシー城 ①
6;ラ・フェルテ・サン・トーバン城 ① (原文:ラ・フェルテ・セント・オーバン城)
7:ヴェルリー城 ②
ヴェルリー城は挙式可能なシャトーホテルとして紹介されています。co malicoが結婚式をどこにしようか検討していた時、いろんな旅行会社でこのお城を勧められました。大勢の日本人カップルが挙げているというのは安心感でもありますが、co malicoには冒険心が感じられず魅力的に思えなかった、またカメラマンさんの同伴にちょっと問題があったので、ヴェルリー城は「ナシ」になったお城です。
でも、このシャトー、シャトーの横に広がるお堀が素敵


泊まるだけなら、ぜひ訪ねてみたいシャトーホテルです。
以上7つはオルレアンからアクセスするのが好ましいシャトー。
オルレアンの町に関するコラムと、オルレアンに所縁のあるジャンヌ・ダルクに関するコラムをたっぷりと挟んで、ブロワからアクセス可能なシャトーが紹介されていきます。
8:ブロワ城 ①
常連さんのブロワ城がたったの1ページ
これには驚きましたが、ほかのガイドブックを見ればわかることですからね。潔いっ

9:ボールガール城 ①
10:シャンボール城 ④
11:シュヴェルニー城④
12:ショーモン城 ④
13:ヴァランセ城 ②
14:ゲ・ペアン城 ①
15:フジェール・シュル・ビエーブル城 ①
16:ムーラン城 ②
ショーモン城は、2度目のロワール古城めぐりの時といいますか、結婚式を挙げたときに訪ねたシャトーであります。
花々咲き乱れる美しい春の5月に訪れたco malico。
当時のことがまるで昨日のことのように…って言ったら大げさでしょうか。
日本人があまり訪れないシャトーのひとつです。

18:クロ・リュセ城 ②
19:ラ・ブルデジエール城 ①
20:ブレゼ城 ①
21:ヴィランドリー城 ④
22:アゼ・ル・リドー城 ④
co malicoが大好きなシャトーは写真豊富に4ページも


23:ユッセ城 ④
「眠れる森の美女」の舞台で美しい白亜のお城ユッセ城も写真が豊富です

拙い文章ではありますが、ブログ初めて間もない2007年11月、co malicoは訪れました・

24:シノン城 ②
25:ランジェ城 ②
26:モンプーポン城 ②
27:シュノンソー城 ④
28:サン・テニャン城 ①
29:モントレゾー城 ①
30:ラヴァルダン城 ①
31:レオー城 ①
これらはトゥールからアクセスできるシャトーです。
そのトィールの町に関するコラム、ロワール川に関するコラム、ヨーロッパのお城の歴史をちょこっとひも解くコラムが続きます。
最後はアンジェからアクセスするのが良いシャトーです。
32:ソミュール城 ②
33:モンソロー城 ②
34:プレシ・ブレ城 ①
35:アンジェ城 ①
36:モントルイユ・ベレー城 ②
37:ブリザック城 ②
ここもロワール地方で有名なシャトーホテルのひとつ。
38:リュド城 ① (原文:ル・リュド城)なぜこれだけ冠詞を読んでいるのかわかりません…
39:ブルターニュ大公城 ①
最後のコラムは、そのほかの主要都市を紹介しています。
カテドラルも見もののアンジェ、
動く像の機械式乗り物で有名なナント、
港町サン・ナゼール、
24時間耐久レースだけでガイドブックに載るル・マン、
大好きな白ワインが特に有名、ワインの名産地サンセール、
世界遺産の大聖堂があるブールジュ。
そして料理ではなく歴史から見るヨーロッパ全土の食文化のコラム、
最後の最後にはお城の早見年表が用意されています。
赤文字はco malicoが訪問・再訪問したお城です。
旅行記は

129ページ、結構ボリューミーではないかと思いました

写真も豊富でキレイで、しかもあまり取り上げられない情報(お城)まで書かれていてが1000円以下で手に入るというのは、買って損はないでしょう。ロワールに行く予定がなくてもフランスへの愛を深めるためにはマストブックです

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