変革活動を進めていくとき、普段の業務を進めていくとき、・・・
要するに、組織活動をするときの要となるものがビジョンです。
また、ビジョンは組織の1人1人が、これをやってもいいのかな?と迷ったときの指針になる大切なものです。行動の規範となるようなものなのです。
ビジョンではなく、モットーとして有名な例をひとつ挙げましょう。
ザ・リッツ・カールトン・ホテル
“We are Ladies and Gentlemen Serving Ladies and Gentlemen” (紳士淑女をおもてなしする私たちも紳士淑女です)
どうですか? おもてなしの規範になりうることがわかりますね。
これをビジョンにするにはどうしたらよいでしょう?
ビジョンとは、現実的で信頼性のある組織にとって魅力的な将来像ですから、紳士淑女をおもてなしして、その後にどんな未来が開けているのかを記せばよい、ということになります。
さらにいえば、どんな独創性を持って、われわれはお客様にその未来を提供できるのかを入れるとよいですね。
一橋大学大学院 国際経営戦略コースのミッション、ビジョン
一橋の橋をかけ橋ととらえて、「Best of Two Worlds (2つの世界の融合)」という言葉でビジョンをまとめています。上記のWebページを下の方にスクロールしていくと、具体的な7つの観点が示されています。
- East and West (東洋と西洋)
- Small and Large (小規模と大規模)
- New and Old (革新と伝統)
- Practice and Theory (実践と理論)
- Cooperation and Competition (協力と競争)
- Public and Private (公的機関と私企業)
- Haves and Have-nots (持てる者と持たざる者)
よく考えられた観点だと思いませんか?
あなたの組織のビジョン、事業のビジョンはありますか?
もしあるなら、策定されたのは何年前ですか?ビジョンは動的なものです。3-5年経っているのなら、そのままでよいかどうか今一度考えてみましょう。
もしないなら、ビジョンの代わりになっている行動指針や理念、キャッチフレーズのような言葉を探してみましょう。それらに必要な要素をつけ加えることで、より皆を具体的に惹きつけ、目指す方向をはっきり示すビジョンができることでしょう。