Helping 7つの原則を意識していても、コンサルタントで困ったという事例があります。


反感を恐れず書きますが、私は、すべて丸投げというコンサル要求には応じられないので、断っています。なぜなら、考えるのも実践するのも私だったら、依頼者の方に、組織に、何も残らないからです。


考えるときの試行錯誤、実践してみての試行錯誤、いわば、経験から人は学びます。組織も変化していきます。

だから、その過程に全く参画せず、お願いしますね、は困るわけです。


ここから失敗談になりますが、やっかいなのは、専門家としての助言を求められている立場から、一転、診断して処方箋を出す医師を求められてしまうことです。


専門家としての助言を求められているうちは、選択権は依頼者にあります。

ところが、医師の立場にスイッチされてしまうと、診断が丸投げされてきます。この変化に気づかず、どんどん情報を提供し続けてしまい、依頼者からはどんどん質問が来る、というよくないループに入ってしまいました。


「支援する状況が続く中で、あなたの演じている役割がまだ役に立つものかどうか、定期的に調べること」はとても大事だと実感しました。