英語の出来不出来よりも怖いこと、それは何気なくやってしまう「しぐさ」です。

座ったときに、手をどうしていますか? 私は訓練により、手のひらを上にして、ひざの上におき、何も自分は手に持っていないと見えるようにして座るくせがつきました。


何か(=銃、凶器)を隠し持っていないと示すこと、手をどこかに入れる前に予告することはとても重要です。

だから、パスポートを出せ、と言われたら、すぐに出さないことです。まずは、


I have my passport in my bag.

I will take the passport out of the bag.

I will put my right hand in the bag.


のように自分が何をするか言った上で取り出すことです。誤解されて撃たれたら取り返しがつきません。


あるツアーで出かけたとき、20年以上現地に住んでいる人が引率する組と英語が話せる人が引率する組とに分かれたことがありました。私は20年以上現地に住んでいる人の組に入りたかったのですが、別の組でした。英語が話せる人たちは、私に「失礼な、私たちは英語が話せるから大丈夫ですよ」といいました。私はそのとき、うまく事情が話せませんでしたが、事故が起こったときのとっさのしぐさが心配だったのです。