英会話教室で辛かったのは、笑顔の練習でした。
アメリカ人に笑顔と認識してもらうには、口を思いっきり端から端まで開け、歯を全部見せて笑うことが必要であり、何度も練習しました。しまいには、家族に「あの笑いやって」と笑われるまでになりました。


それはそれでいいとして、問題は、鏡で見た自分の顔がちっとも笑っているようには見えないことでした。文化の違いと言えばそれまでですが、自分が全く笑顔とは思えない顔つきを練習して、再現するのは、作り笑いのような抵抗があったのです。


だんだん歯全開で笑うのが苦痛になりかけたそのとき、ひらめきました。
歯全開で笑っている笑顔だけど、私にも笑顔に見えるモデルを探せばいい、と思いました。ここはハリウッド女優だと決めて、笑顔を探すこと数時間、私にも笑顔だと思える女優が見つかりました。


キャメロン・ディアスです。

それ以来、私の笑顔のお手本は彼女です。