アンプゲインについて | coltraneのカーオーディオブログ

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愛知県名古屋市近郊、あま市のカーオーディオショップ「コルトレーン」のブログです。
ナビ取り付、スピーカー取付、プロセッサ取付、オーディオ調整、デッドニング、ピラー制作等の紹介や、その他カーオーディオに関する裏技や情報をご紹介します。

日程に変更があり、思いがけず時間ができましたので、アンプのゲインについて書いてみます♪
文字ばかりですし、ちょっと長いですが、正確に知っておいても損はないですので、興味のある方は頑張って読んでくださいね〜♪



よく「アンプのゲインはどうやって合わせるのですか?」と言った質問があります。




ゲインとは周知の通り、アンプに入力される音声信号をアンプの都合の良い大きさに調節するものです。
正しくは、ブーストはできませんので、制限するって感じですかね〜
極端に大き過ぎれば音が歪みますし、極端に小さすぎるとダイナミックレンジや解像度に悪影響を与えますので、ちょうど良い大きさに調整するのがゲインです。


【調整の仕方】
デッキやナビのボリュームを7割程度にした状態でゲインを上げていき、試聴ボリューム最大程度になるまでゲインをあげればいいです♪
※音圧競技や外向きなどの特殊な場合を除きます。




たまに「ゲイン調整をしてもらいたいが、お宅ではどんな調整を行っているか?」と言った内容の問い合わせがあります。

上記のような内容を伝えると、オシロスコープではやってないのかとか、音質を聴き分けながら調整するのではないかって言われます。


結論としては、、、


不要です♪

と言うのが、コルトレーンの結論です♪



何を隠そう、私。
オシロ使えます♪

で、以前色々なアンプのゲインを、オシロを使い合わせたこともありました。
ですが、たまたま試したアンプがそうだったのか、入力した波形は、ゲインをどこまで上げても乱れることはありませんでした。

って事は、ゲインを全開で使うって事なのかな??
でも、ゲイン全開だとデッキやナビのボリュームが小さくなります。
と言う事は、S/Nが下がります。
アンプによっては自身が持つノイズも出して来ます。

音質も悪化しました。
ノイジーになるって事は、例えザーってノイズが聴こえなかったとしても、音をざらつかせます。
イガイガした感じとか、ざわざわした感じ。

となると、オシロを使用しゲイン調整をするって手法自体疑わしくなってきますよね^^;
この事例だけをみてみると破綻してます。

例えゲインをあげると波形が乱れたとします。
ですがそのような状態になれば聴感で判断できますし、逆にギリギリまでゲインを上げる必要性も音質に対しての優位性もないです。

ゲインを絞るとその分、デッキのボリュームを上げないと必要なボリュームになりません。
デッキのボリュームを上げるって事は、RCAを走るライン信号が大きくなるって事です。
RCAケーブルには一定のノイズが入ります。
信号レベルを上げた場合、一定のノイズとの比率が変わります。
いわゆるS/N比ってやつです。
これが良くなります♪

ですが極端なのはいけません。
あまり知られていませんが、CDなどの音源はレベルがマチマチで、クリップしそうなくらい大きいレベルの物や、逆に小さい物があります。

音量が上がり切らないと、音楽を聴いてても楽しくありません^^;
それにパワーアンプも、そこそこゲインを上げてやらないと力強く鳴ってくれないです。


なので諸々勘案し、デッキボリューム7割程度に設定した状態で、ゲインを上げていき、想定試聴ボリュームのMAXまで上げるってのが、ほどほどに良い感じになります♪


ゲインにより音色が変わると言った話もあります。
デジタルプロセッサのなかった時代は、このゲイン調整でさえ利用し、調整を行ってましたが、現在ではゲインで四苦八苦するよりも、もっと効率的に調整できる機能がありますし、その方が確実に結果を出せます。


お好きな方はゲインでグリグリやってみるのも良いかもしれませんが、過度な期待はしないで遊んでくださいね〜♪