一部の方はもうご存知だと思いますが、
カノープスよりベースの古川伊織とドラムの辻岡国治が脱退することとなりました。

つまりカノープスのメンバーは僕だけということです。

伊織とは、解散ということで話がまとまったのですが、
いざ、みなさんに発表することを考えると、
7年付き合っているこのバンド名を捨て切ることができませんでした。

そこで、伊織に相談して、脱退という形をとってもらい、
僕はひとりでカノープスを名乗ることとなりました。

いろんなメンバーチェンジを繰り返して、今、ひとりになると、
もちろん寂しい思いはしていますが、カノープスという名前に包まれているだけでなんとなくほっとします。

ひとりじゃない気がします。

それでもひとりでいる現実にもきちんと見つめ合わないといけません。

こんな思いになるのは、数年前に失恋して以来だな。

ひとりになってわかったことは、
僕は歌で生計を立てるとか、プロになりたいとか、こだわりがないんだなということ。
歌を誰かに聞いてもらえること、それだけで、いいんだなということ。
そして、僕が作っている音楽や、それに伴うジャケットのイメージワークやライブコーディネートで
微笑んだり、ウケてくれたり、ハッスルしてくれたり、そのものものを大切にしてくれたり、
それだけで充分だということがわかりました。

僕は久々に自分からレコード会社に電話して、CDの段取を決めたり、
レコ発の段取を決めたり、サポートしてくれる人を探したり、
出演者を探したり、せこせことひとりで作り上げてる感じが嫌じゃありませんでした。

小さな町でヒマながら、好きな音楽かけて、コーヒー豆挽いてる喫茶店の店主のようでした。

メンバーがいてくれたときよりは、きっと大変なこともあるだろうし、
大きなことはできないだろうけど、
2月に南の地平線のかすかに上で光っている、なかなか見つけることができない、
全天で2番目に明るい星の名には、ふさわしいのかもしれません。

きっとこれから、会えなくなる方もいるとは思いますが、
曲のフレーズや、詞の一部が浮かんでくれたりしたら、至福の極みです。

「これからもよろしく」なんて軽い言葉は言いたくありません。
昼間でも、たくさんの星たちは光っています。
見えなくても、光り続けます。
もう2週間以上前になってしまいますが、
新宿グレゴリオズさんで、先日の新中野やいわきライブでピアノサポートしていただいたあらっちさんと、ライブをやらせていただきました。

構成は
あらっち(vocal&piano)
アンザイユウキ(vocal&guitar)
です。

今回はカバー曲をやっていこうとミーティングを重ねた結果、
いつもそれぞれが歌わないような曲で意外性で勝負しようということになったのですが、
その条件に加え、二人が知っている曲となるとなかなか選曲も難航しました。
その結果、当日に演奏した曲は以下の通り。

〈5/12セットリスト〉
1.Man&Woman/My Little Lover
2.全力少年/スキマスイッチ
3.ベガのせい/カノープス
4.初恋/村下孝蔵
5.本能/椎名林檎
6.バンザイ/ウルフルズ
7.BELIEVE IN LOVE/リンドバーグ
En.未来予想図Ⅱ/DREAMS COME TRUE

ベガのせいはオリジナルじゃんとお思いでしょうが、あらっちさんが歌いました(笑)

久しぶりにハモリに徹したりして、最近使ってない声を使ったり、勉強になったライブでした。

長らくお待たせしておりますが、カノープスのカバーCDのレコーディングが終了しました。

今回のライブも含めて、この1年くらいは、人の作った曲と向き合う機会が多かったのですが、
選曲にしろ、アレンジにしろ、歌い方にしろ、雑に扱うことは、作者に失礼に当たりますから、
とても慎重な作業を続けてきました。

逆に自分の曲をいかに雑に扱ってきたか気づかされた気がしました。
それでも勢いでなんとかなるのがオリジナルの強さでもあるんですが、
そこにカバーを扱うような繊細さが加われば、また違った趣になるかと思います。

いい勉強になりました。

カノープスのカバーCDは今夏発売予定です!
何卒お楽しみに!
4月2日、おかげさまで、無事に34歳になりました。
みなさん、知ってのとおり、僕は排他的人間で、人に好かれるように生きていないわけですが、
それでも、たくさんの人にお祝いしていただけて、
世の中には、こんな変わりもんを救ってくれる人もいるもんだと、一種の感動を覚えました。

不器用ながら、我武者羅に生きて来てよかったと思いました。

僕の34歳バースデーを締めくくるライブが今週末日曜日、新中野の弁天というライブハウスであります。

やっぱり、僕は、歌うたいなので、何より嬉しいことは、歌をみなさんに聞いてもらえることです。
最近は、飲み屋にスーツで行ったりするもので、カウンターに座ってると、
ボックス席の知人には気づいてもらえなかったりしますが、
カラオケを歌うと、「いたんだー」と声をかけられたりして、
歌によって存在証明をされるのが、本当に嬉しいと思っています。

今回のバースデーライブはピアノにあらっちさんをお呼びしております。
さらにキーボードも加えた6人編成。
さらにさらにCD未収録曲を3曲もご用意しております。
いつものサウンドに厚みを増して、新生カノープスをご堪能していただこうと思います。

今回は、僕だけではなく、伊織がその当日、バースデーのため、
ご来場いただいた方には、ビックリマン風アンザイと伊織のシールをプレゼントいたします。
どちらが当たるか分からない、これもビックリマン風のドキドキプレゼント方式になりますので、
アンザイが当たってもがっかりしないでねw

万障お繰り合わせの上、なにとぞ、お待ち申し上げております。

■2012年4月15日(日)新中野弁天(http://www.benten55.com/top.htm)
■チャージ 2000円(別途1ドリンクオーダー)
■開場 16時30分
■開演 17時
■出演 カノープス 17時~
     ほりごたつ 18時~
     SugarHolics 19時~
■終了予定20時
終了後、会場にて打ち上げを予定しています。

weather permitting 2

weather permitting 2
いやいや、僕もあと3日で34歳になってしまいますよ。
「34歳って相当おやじだなーと思ってたけど、こんなに子供だと思ってなかったよ」なんて言いたいですが、
結構なくらいおやじになってきました。

おひつじ座が太陽の軌道にかぶさる時に僕は生を受けたわけですが、
最近、周りにおひつじ座の人が多い気がするね。
火の星座同士ってうまくいくときはうまくいくのだけど、
対立してしまうときは対立してしまうね。
それでも、おひつじ座の人には、親近感が沸いてしまうのですけれども。

この年になって、なんとなくアイデンティティが確立してきたかなと思う今日この頃。
結構な時間かけてきたね。
とあるサイトでは、アイデンティティの確立とは、「可能性を切り捨てること」と書かれていました。
色んな可能性を切り捨てて、これで生きていくとすることが、アイデンティティの確立だと思うと、
少し寂しい気がしますが、その一本道に賭ける決意こそ、大人への道なのですね。

僕は、恋については、あきらめてしまいました。
自分は、恋に恋する妄想主義者なので、それを現実にするには難しいと思ってしまったんでしょうね。
恋というのは、意外にも、現実主義者のものだと思い始めてきました。

僕にもう少し現実を直視する目があれば、恋もできるんでしょうね。
それか、今度恋するときには、とても現実味のある恋をすることになるでしょう。


そんな三十四歳前夜。


4月15日は、新中野の弁天というライブハウスで、バースデーライブイベントを開催予定です。
僕が、ここにいる、と思える瞬間のひとつが、歌っているときです。
僕の存在を、みなさんに見てもらいたい。
それが、なによりの僕の生きる証明です。
万障お繰り合わせの上、なにとぞ、遊びに来てください。

■4月15日(日)新中野弁天
http://www.benten55.com/top.htm
CHARGE-¥2,000+1d(¥500別途)
開場16時30分、開演17時。
カノープスはトップ、17時から!

※僕たちのバンドのCD「この無人島みたいな東京で」の特別待ち受け画像ができました。
よかったら使ってやってくださいませ!

weather permitting 2
久しぶりに詞を書いてみました。
俺的には前向きな詞です。

雨と人生を凌ぐ方法

何してるかな こんな雨降りの朝
きっと僕なしでも君は人生を整える
「ひとりひとつの人生を自分の手で」
それが君の流儀

僕らはそれでも共に生きる
寒さを凌ぎ
ただ雲の奥の光を頼りに

すでに僕はあたためられている
君という存在に
なんの疑問も持たずに勇敢に目覚める君を思えば

いつ会えるかな こんな不規則な現代
漂うは違和感 飲み込まれてゆく
コントロールできるか 流れに乗り目的地まで

僕らはそれでも共に生きる
別れを恐れず
ただ偶然という名の有り様に任せて

すでに僕は逆らっている
君という方角に向かって
人生を凌げる方法が君を思うことと知って