今年もちゃんと咲いてくれてました。

近所の公園の桜の木です。

つい最近まで固いつぼみだったのに。


そしてその日はまた別の場所の公園の桜に出会いました。早咲きだったのか強風のせいでハラハラと散りはじめていました。

それはその場所の近くにある年金事務所にどうしても書面だけではわからないことがあって向かった時のことでした。
市役所とか年金事務所とか税務署とか。
相変わらず現実逃避満載の私の脳を超絶な現実に引き戻してくれる場所。


会社から退社を余儀なくされ落ち込んでいた夫はやはりこれからの生活を考え毎日不安なようです。
金銭感覚が乏しい私ですら、多少なりとも考えないではいられなくなりました。

働くことが生きがいの夫。障害年金は思ったより多くはなかったみたいです。
私はこんなもんだろうなと感じましたがそういうことではなかったんだろうなと思います。
それくらい気落ちしていた夫を初めて見ました。

働いて得る対価は夫の生きる力や自尊心を大きく支えていたんだと切実に知ることになり私も色々考え込みましたスター

私たちはみみっちいと思われようがやはり物質的な事が物を言うこの世で生きていく限りは僅かなお金でもおかねさまなのです。自ら後退していく頭脳を呼び起こして調べたり計算したりしながら減免できるものもしくは免除出来るものを申請しなければ常に親切丁寧に教えてくれることばかりではありません。

そう、夫とにゃんこ3びきと私と娘。今までも決して贅沢な暮らしはしてこなかったのですが食材の買い出しをしていても更に値段を気にするようになりました。お菓子一つ買うにも以前はこれくらいと思うことがなくなりつつあります。

息子が私の働き口の話を持ってきてくれたのですが夫が拒否。やはりてんかんがあるので日中一人になるのは心細いようです。しかし今の在宅での収入だけでは心もとないので悩ましい限りです。
娘は夫の退社が決定したので生活費をいれるよと言ってくれました。
今まで生活費はいれなくていいから嫁入りの費用は自分で貯めろよと言っていた夫でしたがさすがに今回は頼ることに決めました。家のローンもまだ残っているのでプライドはかなぐり捨てることにしますタラー

そんなことばかり考えていて若干疲弊していたこの頃。
桜の花は風に流されるままさらさらっと散っていく。

毎年その高潔な景色はこの世でないようで。圧倒されてしまいます桜

年金生活に突入したことを忘れてしまった瞬間。

それでもやはり尊いものは他にもまだいくつもあることを忘れてはいけないとも思いました。

桜の開花予報で春の訪れを待ちわびる風習はきっとなにか計り知れない力があるんだと感じます。