中学、高校とお小遣いやらバイト代やらで最も購入したものと言えばレコードでした。
1月はお年玉も貰えたので寒くても欲しかったアルバムを自転車をこいでレコード店まで買いに行くのがウキウキとワクワクでハイテンション。その時の自分はとても嬉しそうな顔をしていたのではないかなと思います。
毎日続く継母との確執もその時は無かったことになっていた能天気でピュアな心情。
なんであんなにも幸せな気分になれていたのか不思議です。
今は頭のなかから常に離れることの無い今後の生活とか夫のリハビリ。不安感。
あの年頃ってある意味今より強かったのかなと。
それはきっとそのさきの希望ある未来を信じていたからかもしれないです。
今その場面がフラッシュバックするのは懐かしさと逞しくさえあった自分を羨むような気持ちもありつつその自分からの叱咤激励なのかもしれないなと感じました。
寒くても欲しいものを手にするためにほっぺたを真っ赤にして冷たい風のなか走っていきポスターを貰って大事に落とさないようにかごに入れてそれを広げながら針をそっと落として聴いていたときは何もかも忘れられたそんな私から。
「ときめきを忘れてはいけないよ。
些細なこともあんなに幸せだったじゃない?
寒かったけど辛くなかったでしょ?」
この季節、特に寒い1月の日にはレコード店へ疾走する、マフラー、手袋、耳当て、ジャンパーの完全装備した自分の姿をよく思い出すのです