マトリョーシカのおもしろきことのなき世をおもしろく -3ページ目
今年の誕生日は最悪の体調の中
過ぎて行った。

話せる様になった時に息子が
「誕生日おめでとう」と
祝ってくれた。
私が「誕生日はもういい…」と
言うと彼は「1年生きれた」
改めて、「1年も生きれたって
ママにとって大切な事でしょ」
と目を見てはっきりと言った。
そうだ。そうなんだ。
「1年も生きれたんだ」


「もしも」はなくて
「もう一度」もなくて
「巻き戻し」も出来なくて
夢の中でも
震える手は止まらなかった
言葉にならない
想像さえ追いつかない
出会いと別れ
自分自身で
思い知るしかないようなこと
なんてキツいんだろう
これが生きるということなら
すべて投げ出したくなる気持ち
それでも抱えたら
さあ鐘を鳴らせ
ちからふりしぼれ それだけが
今日を越えていく唯一の術なら
今は
一日ずつ一日ずつ
響かせていくしかないから

どこでもない場所に永遠に
放り出されてしまって
どう叫んでも呼びかけても
答はない
なんて難しいんだろう
これが生きるということなの?
何もなぐさめにならない
この現実を抱えたら
さあ鐘を鳴らせ
ちからふりしぼれ それだけが
もう会えない人に届く術なら
今は
一日ずつ一日ずつ
響かせていくしかないから

いつか わかる日まで
いつか 立ち向かえる日まで
いつか ここまで来たって
思える日まで 言える日まで
さあ鐘を鳴らせ
がんがん打ち鳴らせ
それだけが
どうにもならないこの気持ちと
歩く術なら
そして
生きると誓え
生きると打ち鳴らせ
また会う日まで
また会える日まで

鐘を鳴らすから
鳴らし続けるから
by  DREAMS COME TRUE

大好きなこの曲を胸に
自分の心の鐘を鳴らし続け
来年の誕生日を迎える事が
出来るように。
この1年は私だけの1年じゃ
なかったんだ。
大切な息子の1年であり
大切な娘の1年だったんだ。
そして、
来年の誕生日に向かって
二人はまた黙ってそっと
見守ってくれるのだろう。