世界初! ドコモの“携帯付きデジカメ”に注目 | シンデレラマジックs01のブログ

世界初! ドコモの“携帯付きデジカメ”に注目

【開発ヒストリー】
“カメラ付き携帯”ならぬ“携帯付きデジカメ”をNTTドコモが世界で初めて売り出し話題を呼んでいる。逆転の発想で開発された「L-03C」は、デザインも機能もまさにコンパクトデジカメという携帯電話端末。パソコン並みの機能を競うスマートフォン(高機能携帯電話)が勢いを増す中で異彩を放っている。
■日韓共同製作
「L-03C」は、韓国第2位の電機メーカー、LG電子がグローバル市場向けに開発した端末をコモとともに日本国内仕様に改良した“日韓共同製作”だ。
LG電子がグローバル市場を見据えた携帯電話端末の企画開発に取り組み始めたのは2008年春のことだ。名付けて「リアルDICA(ディカ)プロジェクト」。当時のLG電子の研究所長が、イベント会場で来場者が、携帯電話とは別に、デジカメを持ち歩いている光景を目の当たりにしてひらめいた。
「携帯にカメラが備わっているはずなのに、わざわざカメラを持っている。より本格的なデジカメに携帯電話の機能をつければ売れるのではないか」
プロジェクトに参加したLG電子ジャパンの金希哲モバイルコミュニケーションプロダクト&ビジネスグループ主任は「カメラ付き携帯を否定するところから始めた」と話す。
■産みの苦しみ
とはいっても、カメラメーカーでないLG電子が単独で本格的なデジカメを開発するのは不可能。デジカメメーカーがひしめく日本で、金さんら担当者は協力会社探しに奔走した。「日本のカメラメーカー全社を回った」(金さん)がほとんど門前払いだった。
デジカメについてある大手メーカーの協力をとりつけることができたのは08年10月。そのメーカーの取引関係をたどることでペンタックスのレンズ機構を調達できることになり、ようやく開発事業が実現に向けて動きだした。
「リアルディカプロジェクト」では、コンパクトデジカメとしての基本性能はメーカーが開発し、LG側の担当者は携帯機能とデジカメ機能との融合に力を注いだ。
“カメラ付き携帯”ではない“デジカメ携帯”の産みの苦しみは丸1年続いた。
落としても簡単に壊れない携帯電話に近づけるため、デジカメらしからぬ頑丈なボディーの開発が必要だった。通常のデジカメにはないアンテナの内蔵方法も工夫も求められた。
なかでも既存のカメラ付き携帯との最大の違いは、カメラと携帯を切り替えて使用するデュアルモード方式を採用したことだ。通常のカメラ付き携帯であれば、携帯の付属機能としてカメラを動作すればいい。カメラの起動中はL-03C全体がデジカメとなる。
■際立つ特徴に衝撃
金さんらLG電子のスタッフが東京・永田町のドコモ本社に、L-03Cの初期モデルを持ち込んだのは09年10月。
「こんな商品を待っていた!」。ドコモのプロダクト部第一商品企画の永田隆二さん(現担当課長)は、大きな衝撃を受けた。
永田さんの部署は、特徴を際立たせた携帯電話端末の企画が専門だ。メーカー各社からいろいろな企画案が持ち込まれる。カメラに通信機能を付ける商品コンセプトは以前からあったが、携帯電話としてのバランスを意識して、どちらも際立たない中途半端な商品になるケースが多い。
そんな中で、この商品は特徴が明確だった。
それでも、会社はすぐには商品化のゴーサインを出さなかった。営業部門が慎重だったためだ。しかし永田さんほか第一商品企画の若手を中心に「ドコモの先進性を示すには格好のモデル」と訴え押し切った。
ドコモ本社で、LG電子との共同プロジェクトのキックオフミーティングが開かれたのは平成22(2010)年1月。完成したLG電子の端末に、ドコモの要求をどこまで盛り込むかが焦点だった。アンテナ性能や細部、カメラ動作の速度向上、消費電力低減などのテーマを一つ一つクリアしていった。
大きなレンズを装着した「L-03C」は発売とともに、売り場の注目を集めた。ヨドバシカメラ新宿西口店の柴田康丈リーダーは「デジカメのようなフォルムはカメラ好きには魅力的。デザインはいいので、有名なカメラメーカーとのコラボ商品ならもっと売れる」と話している。
逆転の発想に、売れ筋を作るヒントがある。(芳賀由明)
【NTTドコモの「L-03C」】NTTドコモが1月28日に発売したデジタルカメラ搭載の携帯電話端末。開発の主要部分は韓国LG電子が担当した。携帯電話用カメラとしては初めて沈胴式光学3倍ズームレンズを採用し、専用デジカメと同等の高品質な撮影を可能にした。動きの速い被写体や暗い場所でも最適な撮影モードを設定でき、ハイビジョン動画の撮影もできる。本体背面には3インチのタッチパネル式液晶ディスプレーを装着し、スマートフォン(高機能携帯電話)と同様に指先で各機能を選択できる。本体カラーはブラックとシャンパン。構えやすいグリップをつけたボディーのデザインはNTTドコモの意向を反映して流行のレトロ調にまとめた。店頭価格は新規契約(一括払い)の場合、3万円前後。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110529-00000551-san-bus_all