5/3-4日静岡県・小山町富士スピードウェイにて、
「2019 AUTOBACS SUPERGT Round2 FUJI GT500km Race」
予選決勝レースが行われました。今回史上初の10連休、
5/1新天皇即位時代は「令和」へ、富士スピードウェイには
前日からの徹夜組も含め、多くのモータースポーツファンが来場、
3日予選日からグランドスタンドそしてイベント広場には人の波、
今回の500kmレースGT500クラス#8号車GT300クラス#55号車ARTAチームを訪問、
昨年最終戦以来取材の機会を得ましたのでチームレポートを公開します
(ARTAチームの関係者の皆様有難うございました)
2019年ARTAチーム開幕戦岡山ラウンドでは、決勝レース途中悪天候の為
レース中止になりましたが、GT500クラス#8号車(野尻智紀/伊沢拓也組)優勝
GT300クラス#55号車(高木真一/福住仁嶺組)2位とARTAチームはダブル表彰台
3日の公式予選ではGT500クラス#8号車ARTA NSX-GTは20キロのウエイトハンデもあり
予選10番手、一方GT300クラス#55号車ARTA NSX GT3はQ2進出1'36.633クラス
7番手のタイムを出し決勝レースを戦うこととなる。



明けて4日決勝日、富士スピードウェイは朝から晴天に恵まれ続々とファンが来場、
サーキットへ向かう周辺道路も大渋滞し場内にある駐車場は満車に。イベント広場の各ブースも
大賑わいARTAブースで行われた鈴木亜久里監督土屋圭市エグゼクティブアドバイザーによる
トークショーにはARTAファンのみならず多くの方が足を止めお二人の軽妙なトークに
笑顔も見られました。この席で土屋圭市さんは午後から行われる決勝へ向けて、
意味深な発言が、予選は7番手でしたが「決勝雨のレースになったら優勝狙います」



10:05~10:55レースファンとチームの交流ピットウォーク、ゲートオープンともに
ピットロードへ開始数分後にはすぐに満杯、ゲート入り口の近くには静岡県警のエリアが
パトカー白バイの展示、本物の白バイにまたがり記念撮影ARTAチームにはARTAファンの
小さな子供達がレーシングスーツに身を包み気分はレーシングドライバーそのもの。

20分のウォームアップ走行を終えた#55号車ARTAチームに動きが、これから始まる
決勝レースへ向けてこの不安定な天候雲行きを予見しての判断か、メカニックが目一杯
燃料を入れてコースへ送りだす。この時点で雨は降っていないものの
土屋圭市エグゼクティブアドバイザーはしきりに空を見上げていました。



ARTAチーム他チームもレインタイヤを準備、全車グリッドにマシンを止めゲートが開かれる
グリッドウォーク開始、第2戦富士GT500クラスポールポジションからスタートは
#23 MOTUL AUTECH GT-R、グランドスタンドは観客で埋め尽くされ決勝スタートを待つ。
グリッドウォークも終了時間が近づく頃にポツポツ空から雨粒が落ち始める。
14:30から500km決勝レースを前に予定されていた静岡県警白バイ
パトカー先導による「交通事故啓発活動」1周のパレードランは強まる雨により中止に。




セーフティカースタートとなった500km110周の決勝レース、スタート直後から雨も強まり
雷鳴も15周目で赤旗中断マシンはストレート上に整列、天候の状況を見るも除々雨も小降りに
約30分後、3周のセーフティーカーランののちレース再開、#55号車のスタートドライバーは
高木真一選手、赤旗中断になる前は順位を3番手にまで上げるも22周の段階で6番手を走行、
時間の経過とともに路面も乾きはじめレコードラインも肉眼で確認できるほど状況は
目まぐるしく変化、37周目にピットインしタイヤはドライタイヤへスィッチ、
ドライバーは福住仁嶺選手へ12番手でコースへ復帰。

一方GT500クラス#8号車ARTA NSX-GTのスタートドライバーは伊沢拓也選手、
レース序盤順位を上げるも状況が悪化する中でSC中にスピンを喫し順位を下げその後
このスピンによるドライブスルーペナルティを受け順位を落とす。再開後は上位を追う展開、
41周目には6番手まで挽回、翌周ピットインしドライバーを野尻智紀選手へ交代、
タイヤもドライタイヤに換えコース復帰、ペースを上げ周回し80周目に再びピットへ、
ドライバーを伊沢拓也選手へ9番手でコース復帰し周回を重ね9位でフィニッシュ、
富士GT500kmレースを終える。




500kmレースも中盤から終盤戦へ福住仁嶺選手ドライブの#55 ARTA NSX GT3は
周回を追うごとに順位を上げ62周目にはクラス4番手を走行、71周目にピットインドライバーを
高木真一選手へ交代しチームは賭けに出る、ブリヂストンタイヤの状態が良く急遽
タイヤ無交換作戦に切り替え給油のみそのままコースへ復帰10周を消化した82周目には2番手まで
ポジションアップ、前を走る#11号車を猛追タイム差を縮め残り周回も僅かついに#11号車を
射程距離に追い詰める。ファイナルラップ最長のストレート勝負に先にチェッカーを受けたのは
#11号車、#55号車0.239秒及ばず2位フィニッシュとなった。

GT300クラス#55号車は開幕戦に続き2位表彰台を獲得、シリーズポイントも
28.5ポイントに伸ばしクラストップで5/25-26三重県・鈴鹿サーキットで行われる
「AUTOBACS SUPERGT Rd.3 SUZUKA GT300km Race」に臨みます。
今回GWの10連休もあり主催者発表によると5月3・4日のレースウィーク3日
予選3万5800人4日決勝5万6000人2日間合計9万1800人の多くの方々が
サーキットへ来場されました。
<編集後記>
第2戦富士GT500kmレースの取材に際し、富士スピードウェイ株式会社様、
取材させていただいたARTAチーム
関係者の皆様取材の機会をいただき有難うございました。
<Photo&レポート記事作成 E.Ebato>