2025年JAF全日本ダートトライアル選手権第7戦

「ダートスプリント in INABE」

 

『旅の途中』

≪前半≫

 

9月18日(木)夜横浜の自宅を出発。今回も愛知県で歴史探訪をしながらいなべに向かいました。

 

行きのルート 国道246号線→(沼津)国道1号線→いなべ

 

天気予報 

土曜日は予報通り雨でしたが、幸いにも日曜日雨は降らずに終わりました。

勿論カッパと長靴は持って行きました。

 

暑さ対策

真中は涼感スプレー。右は水スプレー

 

虫対策も

 

帰りのルートは三重県桑名市で歴史探訪後は行きの逆走ルートでした。


 

1 在原業平(ありわらのなりひら)ゆかりの地(愛知県知立市)

 

(1)無量寿寺/かきつばた園

 

 

無量寿寺本堂

 

伊勢物語』は、歌人 在原業平と目される人物の一代記の形をとった平安時代前期の歌物語。 

作者、成立年代は未詳。「むかし、男(ありけり)」の冒頭句を持つことでも知られています。

昔男が「東下り」の途上で立ち寄ったという三河国八橋の地=今現在の愛知県知立市八橋町には

業平の遺跡・遺品とされるものが多く残っています。

八橋は伊勢物語にも出てくる地名で、平安時代から、かきつばたの名勝地。

 

杜若(杜若)池 =業平池

 

 

 

杜若姫供養塔

 

 

業平竹

 

ひともとすすき

 

在原業平像と歌碑

 

「伊勢物語」の第九段、東下りで、在原業平がこの地を訪れて、あの有名な

「からごろも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもう」

の歌を詠んでいます。

 

 

 

 

「からごろも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもう」

 

和歌の説明

何度も着てなじんだ唐衣のように慣れ親しんだ妻を、都に置いてはるばる旅に出てしまった

 

 

芭蕉も八橋を訪れ一句詠んでいます

「かきつばた われに発句の おもひあり」

 

八橋古碑

 

旧5千円札(樋口一葉)の裏面に描かれたかきつばたは無量寿寺のかきつばただそうです。

 

「八橋旧跡」の碑  

石碑は旧字の「舊」となっています。

京都で最初にお菓子の「八つ橋」を造ったとされているお店(本家西尾)

の歴代の当主・西尾為治が寄贈しました。

西尾為治像 京都熊野神社境内(今年1月撮影)

「銘菓八つ橋」は、1689年(元禄2年)ここ三河八橋の、

八橋の橋の形に似せた米の粉のせんべい菓子を作り

八つ橋と名付けたと記されています。

 

 

 

 

(2) 業平塚・業平供養塔

 

 八橋山無量寿寺の縁起によれば、業平は自身の遺骨の半分を大和在原寺に収め、

もう半分を三河国八橋に葬るよう遺言したと言われています。

その遺骨の半分が納められたとされるのが、この業平塚=業平供養塔です。

 

 

 

業平塚のすぐ隣には「在原業平朝臣墓所」という石碑が建立されています

 

現在の業平塚のある場所は、「八橋伝説地」として愛知県の名勝に指定されています。

 

 

(3) 在原寺(ざいげんじ)

 

寛平年間(889~897)に業平の菩提を弔うための業平塚が築かれた折、

その塚を守る人の御堂として創建されたと伝えられています。

 

本堂

 

業平竹

 

種田山頭火もこの地を訪ねています。

 

 

(4) 根上がりの松

 

ここらが低湿地だったため根が2メートルほど持ち上がっていることから名付けられ、

鎌倉街道の傍らに往時の賑わいを偲ぶように立っています。

業平とは直接関係ありませんが、東下りは鎌倉街道を通り無量寿寺に向かったと推測されます。

 

 

 

 

2 西行・芭蕉・一茶の歌碑・句碑

 

知立市内には西行・芭蕉・一茶の歌碑・句碑がありました。

3人だけでなく多くの歌人、俳人が歌枕八橋を訪ねています。

 

 

西行 知立文化広場

「五月雨は 原野の沢に 水みちて いづく三河の ぬまの八橋

 

 

 

芭蕉 明治用水八橋散歩コース沿い

「杜若 語るも旅の ひとつかな」

 

 

 

 

一茶 知立東海道松並木沿い

「はつ雪や ちりうの市の 銭叺(ぜにかます)」

 

 

 

近くの来迎寺付近の東海道に立派な一里塚がありました。

 

 

 

 

3 知立神社

 

三河国二の宮で池鯉鮒大明神と呼ばれ、

熱田神宮、三島大社と並び江戸時代東海道三社の一つに加えられた名社。

 

 

 

 

 

境内に建立されている「多宝塔」は国の重要文化財です

 

こちらはかきつばたではなく、花しょうぶです。

花しょうぶ園は、知立神社境内の東西2カ所にあります。見頃は5月。

見頃の時期とモータースポーツイベントの時期がずれているので、残念でした。

 

 

 

知立神社にも芭蕉の句碑がありました。

「不断堂川 池鯉鮒の宿農 木綿市」(ふだんたつ ちりふのしゅくの もめんいち)

 

 

 

お万の方

家康側室、結城秀康の生母、知立神社の神主の娘。

双子を生んでどちらかが後の秀康

 

 

 

4 知立のあんまき

 

いつもの藤田屋ともう1カ所「小松屋本家」に行って、

あずき(藤田屋210円 小松屋200円)を食べ比べてみました。

小松屋本家は明治22年(1889)頃創業。東海道池鯉鮒宿に店を構えています。

 

 

左)藤田屋210円 右)小松屋200円

 

池鯉鮒宿は、東海道五十三次で江戸日本橋から数えて39番目の宿場町。

 

 

≪後半に続く≫