2023年JAF全日本ラリー選手権第7戦

2023年FIAインターナショナルラリー

 

「ラリー北海道」

 

大会のひとコマ

 

(写真提供&レポート:札幌市米屋賢吾さん)

 

 

 

 

 

1 ラリーショー&セレモニアルスタート

 

今年のラリー北海道も帯広駅前のラリーショー&セレモニアルスタートで開幕した。

トヨターガズーレーシング本体より、ヤリ・マティ・ラトバラ選手&ユホ・ハンニネン選手の参戦、

トヨタ自動車会長豊田章男氏、WRCレジェンドのユハ・カンクネン氏の来場と例年になく大きな盛り上がりとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セレモニアルスタートに先立ち

地元駐屯地の陸上自衛隊第5旅団第5音楽隊による国家吹奏

 

大会イメージテーマGlory in the Fog (グローリー・イン・ザ・フォグ)を

ヘヴィーメタルバンドMEDIAS ZONEが演奏。

 

地元を代表して、米沢則寿帯広市長が歓迎の挨拶。

 

大会メインMCの間野目聖子女史と、田畑邦博大会組織委員長。

 

 

スタートは#51 ヤリー・マティ・ラトバラ/ユッホ・ハンニネン選手組

 

 

CMSC岐阜・三枝聖弥/船木一祥選手組(WRX) JN2クラス

 

 

 

CMSC長崎・三苫和義/遠藤彰選手組(フィット)   JN5クラス

 

 

関根正人/CMSC札幌・松川萌子選手組 (ヤリス)  JN2クラス 

 

 

CMSC青森・小舘優貴/福田智治選手組(ミラージュ) JN4クラス 

 

 

CMSC愛知・小出辰彦/松本芳幸選手組(ヴィッツ) OP1クラス

 

 

 

 

 

 

 

プラカード持ちで華を添えてくれた、コスプレイヤーの皆様方。

(協力:十勝サブカルチャー振興推進サークル【白黒夢-monochrome-】)

 

 

2 貢献活動 帯広市立緑丘小学校訪問

 

本年は帯広市内の緑丘小学校にJN1トップドライバーが訪問し

、ラリードライバーならではの交通安全啓蒙、競技について青空授業を行った。

参加ドライバーは、ヘイキ・コバライネン、福永修、勝田範彦、新井敏弘、眞貝知志、柳澤宏至、奴田原文雄の7名の各選手

 

 

 

 

6年生2クラスを中心として、児童からはラリー競技について質問したり、

コバライネン選手には英語で質問したり終始にこやかな交流行事となった。

 

 

 

ラリーマシンを間近で見て触れられる機会は早々ないので、児童たちは興味津々だった。

 

 

 

選手にサインをねだる一幕。

 

 

 

 

3 陸別町

 

「日本一寒い町」として全国的に有名だが、WRC日本初開催の地としてファンには”聖地”として認知される。

人口2500人ほどの小さな町であるが、ラリー北海道では町をあげて大きく盛り上がるのも、ラリー文化が根付いている証拠だ。

 

 

今年も陸別サーキットのリエゾンでは選手応援看板が出迎える。

注目のヤリ・マティ・ラトバラ選手、全日本チャンピオンを決めたヘイキ・コバライネン選手に向けたフィンランド語バージョンもお目見え。

 

 

CMSC選手応援看板

 

 

 

 

 

 

毎年インターナショナルに出場してきた小出久美子/秋間忠之夫妻は、今回はスイーパーを務めた。

 

 

 

地域鉄道として交通の要だった旧陸別駅には、当時の車両を体験搭乗することができる。

そのラッピングは「ふるさと銀河線」の愛称から「銀河鉄道999」で著名な漫画家松本零士氏が描いていた。

氏は惜しくも本年2月に逝去されたが、作品は語り継がれていくに違いない。

 

 

 

 

蛇足だが、高倉健主演、1977年公開山田洋二監督の「幸せの黄色いハンカチ」では

国鉄時代の陸別旧々駅舎と当時の陸別の街並みが映るので、観てみることもお勧めする。

 

 

陸別サーキットではSS1、4、7と3本のSSが設けられた。

物販ブース、飲食販売他、陸別のイメージキャラのふわふわドームやラリーレプリカ車が会場を彩った。

 

 

 

注目はWRC車両である、ヤリスWRCとGRヤリスラリー1でのデモ走行だった。

ドライバーはトヨタ会長豊田章男氏と、WRCレジェンド、ユハ・カンクネン氏。

 

 

走行後はなんとギャラリーエリア近傍までマシンを持ってきて、ファンサービスと大盛況だった。

2007年以来のWRCマシン走行で往時を思い起こすと共に、現代のWRCマシンのファンの度肝を抜いた。

 

 

 

 

4 池田町

 

帯広市北東に移動時間にして30分ほどの池田町。

人口6000人の街であるが、町営のブドウ栽培ワイン醸造で「十勝ワイン」として知名度の高い町である。

街の丘にはワイン醸造の拠点として通称「ワイン城」と呼ばれる象徴的建造物が町のシンボルとなる。

 

 

 

 

そこから程近い野球場跡地でSS10、11のスーパーSS「IKEDA」が本年初開催となった。

ギャラリーステージとして元野球場だけあって観客席からも見やすく、次年度以降も期待のコースとなりそうだ。

 

ここでも陸別に続いてのデモラン。

 

 

但し未明まで降った雨で、完全にマディで、ユハ・カンクネン氏曰く サファリラリーを思い出す路面だ。

ヤリ・マティ・ラトバラ選手はフィンランドの氷上走行のようだとコメントしていた。

 

なおラリーでは晴天と気温の上昇で路面状況が好転し、後半出走者がベストタイムを更新する一幕もあった。

SS10ベストタイムは世界チャンピオン、ヤリ・マティ・ラトバラを抜いて

XC2クラスの川畑真人/中谷篤組のランクルプラドが飾った。

 

 

5 北愛国交流広場

 

こちらもラリージャパン以来、お馴染みの会場。

サービス拠点としてだけでなく、イベントも多く一日ここで過ごすファンも多い。

 

 

ラリーチームアイセロ(ヘイキ・コバライネン/7北川紗衣組)の

チーム監督は牧野タイソンさん(CMSC愛知)、チーフメカニックは吉野正則さん(CMSC愛知会長)。

 

 

LEG1夜サービス。

 

 

 

 

 

 

 

 

露店他、大会スポンサーのウルトのブース、各タイヤサービスと軒を連ねる。

 

 

 

 

 

車両展示も自衛隊車両、警察車両をはじめ、陸別に引き続いてのラリーレプリカ車展示。

他にも見飽きさせない展示が満載だ。

 

 

 

 

ここではCMSC本部の市川直久・美佐子さんご夫妻(右の二人)も。

 

 

 

6 帯広三菱自動車

 

 

三菱自動車と関係の深いCMSCでは、地元三菱ディーラーとも様々にお世話になっている。

ラリー終了後であるが、三菱自動車開発部門有志で参戦しているXC2クラス参戦のエクリプスPHEVが展示されていた。

 

 

 

 

ドライバー揚村悠/コ・ドライバー笠井開生