2018年JAF全日本ダートトライアル選手権第2戦
「RASCAL SPRING TRIAL IN KYUSHU」
大会のひとコマと旅の途中
その1 大会当日
1 公開練習日の慣熟歩行


① 選手参加受付にN2クラスCMSC福岡・馬場一裕選手。得意の地元コースで昨年は2位を獲得しているだけに、今回も表彰台目指して秘策中。結果5位。
② SA2クラスCMSC道北・鎌田卓麻選手(右)は全日本ラリーと全日本ダートラにW参加中。ラリーは第1戦優勝、第2戦5位、ダートラは第1戦優勝と快進撃。今日も元気一杯。結果は3位。左はDクラス亀田幸弘選手。


④ DクラスCMSC長野・山本康徳選手(左)とSC1クラスCMSC岐阜・奥村直樹選手(右)は、共に車のオレンジカラーがまぶしいK―oneチーム同士。


⑤⑥ 田口勝彦選手のポストカードは小生が第1戦丸和で撮影した写真。スポンサーステッカーが良く見える写真を採用してくれました。勿論選手応援なので無償で提供しています。


⑧ そこにCMSC青森・大西康弘選手が、亀山選手のニューマシンを見学にやってきました。亀山選手のニューマシンのコクピットに座ると、「大人のおもちゃだ。こんな車にまた乗ってみたい」と。
大西選手はその昔ラリーアートチームのドライバーとしてマレーシア国内ラリーにグループSのコルディアで参戦したことがあり、その時のマシンが正に自由改造車でした。


⑨ SC2クラスCMSC兵庫・杉尾泰之選手(左)は、昨年は平木亮選手とWエントリーでしたが、今年は平木選手が参戦するときは平木選手が単独参加。杉尾選手は会場に来ますがWエントリーせず平木選手のサービスなどサポート役となります。平木選手が参戦しない時は杉尾選手の単独エントリーとなります。今回は平木選手が欠場なので、杉尾選手が単独参戦となりました。
右はN1クラスの岡翔太選手。車のメンテナンスは杉尾選手の担当。杉尾選手は昨年から平木選手を育成。その前は岡選手やPN2クラスの竹本幸広選手を一人前の選手に育てましたので、杉尾選手は名伯楽と言えるでしょう。
⑩ PN2クラス竹本幸広選手。前戦丸和の公開練習で転倒クラッシュ。応急処置で決勝は走ったものの成績は8位と振るわず。その後杉尾選手(杉尾ガレージ)が板金。見違えるくらいにきれいになりました。「杉尾さんには足を向けて寝られません。感謝。感謝」と。


⑫ SA2クラスCMSC岐阜・北村和浩選手の車は昨年までの車ではなく、「つくば」ナンバーの競技車を購入して前回第1戦丸和でデビュー。試合後すぐ名義変更する予定でしたが、前所有者の印鑑証明の有効期限が過ぎてしまったためまだ名変していませんでした。
SA2クラス昨年チャンピオンのCMSC岐阜・北村和浩選手の車は昨年と同じカラーリングですが、よく見ると車の登録ナンバーが昨年の「岐阜」から今回「つくば」になっています。今までの車はボディが相当疲労してきたので程度の良い競技車両を見つけたそうです。この後移転登録するので「つくば」ナンバーは今回限りかもしれません。結果は4位、まだ車が熟成途上か。


⑬ CMSC広島・川崎勝已選手(中)とSC2クラス磯貝雄一選手(左)とPN2クラス河田富美男選手(右)は車のカラーリングがともにZEALカラー。ZEALはDクラス炭山義昭選手の店「SPORTSCOCKPIT ZEAL」 のこと。勿論炭山義昭選手の車もZEALカラーです。N2クラスCMSC京都・矢本裕之選手も昨年からZEALカラーでZEALカラーは全部で5台と目立ちます。
⑭ CMSC広島・和田俊昭さんは2009年全日本ダートラ選手を引退した後も選手指導で毎年全日本戦を転戦。その熱血漢あふれる指導ぶりは選手から「和田地獄」と恐れられてきました。今年は、第1戦丸和は欠場して今回第2戦が今季初指導。「実は丸和も行く予定でしたが、その1週間前に突然原因不明の高熱を発し1週間も寝ていました」と。


⑮ N2クラスCMSC福岡・岸山信之選手は前回第1戦丸和で悲願の全日本初優勝。第2戦恋の浦は地元コース故2連勝を狙って意気込んでいます。「意気込みが空回りしないといいのですが、・・・」と、緊張感を押さえながらリラックスに努めていました。
⑯ 左からN2クラス今福和彦選手(眼鏡)、N2クラス浜田隆行選手、N2クラスCMSC福岡・馬場一裕選手、SA2クラスCMSC福岡・山本厚選手。4人とも地元福岡県選手だけに恋の浦コースは熟知しており当然上位を狙っています。


⑰ DクラスCMSC長野・山本康徳選手(左)はSC2クラスCMSC福岡・岩下幸広選手からコース攻略のアドバイスを受けながら慣熟歩行。“九州のスーパースター“と呼ばれるほど九州では何度も優勝&チャンピオンを獲得している岩下選手は、昨年第3戦切谷内で優勝した梶岡悟選手と同タイムでしたがセカンドタイムで2位となってしまいました。惜しくも全日本初優勝ならず、その後も悲願果たせず、今年第1戦丸和でN2クラスCMSC福岡・岸山信之選手に全日本初優勝を先に越されてしまい、悔しい思いをしています。果たして地元恋の浦で悲願成就となるか?(結果は6位)
⑱ CMSC福岡・原竹知二さんは、今回はエントリーしていません。オフィシャルとして各ヒート開始前にコース確認のマーシャルカーを務めることになり、念の為の慣熟歩行でした。


⑲ SA2クラスCMSC岐阜・櫛田正文選手の参加車両は「テインDLヤッコ073ランサー」。 073はシードゼッケンではなく自分の年齢です。今年2月に73歳になりました。全日本ダートラ現役選手の最高齢を更新中。かつて優勝やチャンピオンを何度も経験していますが、年齢を重ねとともに成績も下降。2016年以降は一桁順位がありません。しかしダートラにかける情熱は誰にも負けません。ダートラを続けることが若さを保つ秘訣なのでしょう。地元の中学高校のクラス会に行くと「老けた老人ばっかりで嫌になる」と、ぼやいていました。
⑳ 今年の目標は、左・SA2クラスCMSC神奈川・川村永二選手はシード権確保、と言いたいところですが、第1戦丸和は決勝2本ともゴールできず、謙虚に「まずは完走!」でした。中はSA2クラス小山健一選手。アクションチーム代表。第1戦丸和で優勝、この勢いで「2連勝、そしてチャンピオン!」。今年は勢いが感じられ可能性かなり高いと思います。右はSC2クラス志村光則選手。昨年から全日本を転戦。まだ10位以内がなく、今年は「まずはどこかの試合で10位以内の成績を収めること」と、八王子の夜を肩で風切ってほっつき歩く姿からは想像できないくらい謙虚。

㉑ DクラスCMSC長野・宮入友秀選手(中)は2007年2011年Dクラスチャンピオン。その後度重なる転倒クラッシュでマシンを確保できず欠場も多かったのですが、転倒のトラウマも消えかかって昨年はシリーズ6位を得て久々にシード権確保。今年は表彰式の常連になってくれるでしょう。
左は新潟県から参加のDクラス目黒晃選手。CZ4AエボⅩでニューマシンがようやく完成。今回恋の浦がシェイクダウンでまだまだ未完成。真っ黒いボディにはまだステッカーも貼られておらず、次の切谷内で外観も完成させますと。右は長野県からエントリーのPN1クラス馬渡貴章選手。
2 開会式

① 8時10分開会式。開会式は選手出席必須。欠席遅刻は罰金等何らかのペナルティがあります。

② 大会役員らは左から宮内秀樹・大会会長(衆議院議員)、河野美純・大会副会長(JMRC九州理事)、石田正博・競技会審査委員長、 :恒松雅彦・審査委員、三重野正治・審査委員。その右は小西俊嗣JAFスピード行委部会長と小林JAF九州本部・局長。大会役員らは左から宮内秀樹・大会会長(自民党衆議院議員)、野田国義・大会副会長(民進党参議院議員)、、坂本光弘・競技会審査委員長、 恒松雅彦・審査委員、三重野正治・審査委員。その右は村瀬秋男JAFスピード行事部会長と小林JAF九州本部・局長。


③ 宮内秀樹自民党衆議院議員が大会会長として歓迎のご挨拶。
④ 続いて野田国義参議院議員が大会副会長としてご挨拶。国会議員が2名も会場に来て挨拶してくれたことは、福岡県はモータースポーツに理解ある土地柄と拝察しました。


⑤⑥ 開会式に引き続き、ドラーバーズブリーフィング。説明は星野元競技長。
3 昼休みと競技終了後のパドック


①② レッドブル宣伝カーがやって来てエナジードリンクの試飲サービス。1本定価200円がタダでもらえるとあって、折から好天気温が上がってもらう人が続出。


③ 2年連続SA2クラスチャンピオンを獲得しているCMSC岐阜・北村和浩選手ですが、ここ2年とも前半の2戦は優勝から遠ざかっていただけに、今年は第2戦に優勝して3年連続チャンピオンの第一歩地なりました。
④ N2クラスCMSC福岡・馬場一裕選手(左)は5位、前戦優勝のN2クラスCMSC福岡・岸山信之選手は3位と、地元コースで上位に食い込みました。N2クラス札幌の北條倫史選手は、昨年は第1戦第2戦に連続優勝しましたが、今年は第1戦が4位、今回6位と一寸振るいません。昨年チャンピオンの黒木陽介選手がSA2クラスに転出したのでチャンピオンの最右翼のはずが、どうしたことでしょう。


⑤ N2クラスCMSC山形・伊藤久選手は1989年初参戦以来の全日本初制覇。喜びもひとしお。JAFスポーツ田代康編集長から優勝インタビューを受けていました。
4 表彰式

① PN1クラス 優勝は上野倫広、2位児島泰、3位工藤清美、4位山崎利博、5位CMSC道北・内藤修一、6位福山重義の各選手。

② PN2クラス 優勝は細木智矢、2位CMSC札幌・宝田ケンシロー、3位川島秀樹、4位濱口龍一、5位櫻井貴章、6位鳥居晴彦の各選手。

③ N1クラス 優勝は岡翔太 開幕2連勝、2位森大士、3位山口順平、4位濱口雅昭、5位橋本英樹(欠席)の各選手。

④ N2クラス 優勝はCMSC山形・伊藤久、2位浜田隆行、3位CMSC福岡・岸山信之、4位信田政晴、5位CMSC福岡・馬場一裕、6位北條倫史の各選手。

⑤ SA1クラス 優勝は小山健一選手 開幕2連勝。2位田口和久、3位浦上真、4位谷尚樹、5位平澤宏美、6位岩澤研一の各選手。

⑥ SA2クラス 優勝はCMSC岐阜・北村和浩、2位CMSC岐阜・マイケルティー、3位CMSC道北・鎌田卓麻、4位CMSC群馬・荒井信介、5位CMSC青森・大西康弘、6位黒木陽介の各選手。

⑦ SC1クラス 優勝はCMSC岐阜・奥村直樹、2位山崎迅人、3位南義則、4位松田宏毅、5位西尾忠の各選手。

⑧ SC2クラス 優勝は梶岡悟、2位CMSC本部・田口勝彦、3位上村智也、4位CMSC兵庫・吉村修、5位CMSC福岡・橋本和信、6位CMSC福岡・岩下幸広の各選手。

⑨ Dクラス 優勝は谷田川敏幸選手 開幕2連勝。2位亀山晃、3位CMSC広島・河内渉、4位目黒亮、5位CMSC福岡・江川博、6位CMSC長野・宮入友秀の各選手。