2016年全日本ダートトライアル選手権第8戦(最終戦)
「NANO TOP カップ ダートトライアル in タカタ」
大会のひとコマと旅の途中
その3 松江市内観光 後編
1 西日本三菱自動車松江店

① タカタ取材が終わって、松江でもう一泊。10月3日(月)朝から徒歩で市内観光に繰り出しました。
その前に、西日本三菱自動車松江店を表敬訪問。ここにCMSC島根の事務局が置かれ、事務局長・国谷益雄さん(左)とクラブ員の祖田和安さん(右)が勤務しています。国谷さんは祖田さんがまだ高校生のころからの長い付き合いで、日産に就職するのを止めて三菱に就職させたというエピソードがあります。
2 日本百名城 国宝松江城


①② まずは駅前で「ぐるっと松江レイクライン」の1日乗車券を500円で購入。レイクラインに乗って目指すは松江城。


③④ 松江城は松江開府の祖、堀尾吉晴によって慶長16年(1611年)に完成しました。入母屋破風の屋根が羽を広げたように 見えることから別名「千鳥城」と呼ばれています。全国で現存する12天守の一つで 、山陰地方で唯一の現存する天守。平成27年7月に国宝に指定されました。4重5階の天守は白壁が少なく、木造部分が黒塗りなので、簡素で実用的な城という印象を受けます。


⑤ 横から見た松江城天守。
⑥ 後ろから見た松江城天守。

⑥ 二の丸跡に建てられた「興雲閣」。松江城内に1903年(明治36年)に明治天皇行幸時の御宿所として建設された建物は洋風、屋根は和風という擬洋風建築の迎賓館。


⑦ 同じく二の丸跡地に建てられた「松江神社」。徳川家康、松江藩初代藩主・堀尾吉晴、出雲松江藩初代藩主松平直政(家康の孫)、七代藩主松平治郷を祭神としています。これも明治になって建てられたということは跡地利用?
⑧ 手水舎。屋根は茅葺でしょうか?簡素な造りですが優美な姿です。


⑨⑩ 松江護国神社。松江城跡内、天守の北の裏側にあります。明治維新後の国難に殉じた旧出雲国・隠岐国出身の英霊2万2千余柱が祀られています。護国神社は各道府県に1社、多いところでは5社建てられていますが、ないのは東京都(代わりに靖国神社)と神奈川県だそうです。
3 城山(じょうざん)稲荷神社


①② 城山(じょうざん)稲荷神社は民話「耳なし芳一」を紹介した「怪談」の作者小泉八雲が英語教師として教鞭をとった島根県尋常中学校(現・島根県立松江北高等学校)への勤務途中に毎日のように通った神社。松江護国神社のすぐ隣にあります。


③④ 八雲は奉納されていた2千以上の石狐に興味を抱いたそうです。

⑤ 特に本殿横にあるこの大きな一対の石狐に特に気に入っていたと言われています。当時は石段の上の隋神門の前にあったのですが、風化が激しく2代目と交代、今の屋根の下に移動させたそうです。
4 武家屋敷~小泉八雲旧居


①② 松江城北側のお堀に沿って続く通りは「塩見縄手」と呼ばれ、今も江戸時代の城下町の風情を色濃く残す昔ながらの佇まいが鎮座しています。「縄手」とは細く延びる一本道のことを指すそうです。


③ 武家屋敷は江戸時代の松江藩の中級武士が屋敷替えによって入れ替わり住んでいた屋敷。今で言う公務員宿舎、社宅。
④ 屋敷内には、当時の家具調度も展示されていますが、あいにく10月1日から改修工事の為休館中で門は閉ざされていました。


⑤ 小泉八雲旧居。八雲は一軒の武家屋敷を借りて住んでいました。
⑥ 旧居前のお堀端に建てられた小泉八雲像。
5 明治・大正・昭和初期 建築コレクション
小林泰彦さんが執筆している「にっぽん建築散策」松江編をたどって、松江市内に残る 明治・大正・昭和初期の建築物を歩き訪ねました。


①② 一畑電鉄松江しんじ湖温泉駅からほど近い、「浅野小児科医院」(大正元年1912年建築~現役) 建設当時の松江では珍しい西洋館。玄関ポーチには石の基部を持った2組4本の列柱があります。


③④ 松江市役所のすぐ北にある「田野家住宅」(旧田野医院) (1871年建築) 土蔵作りにアーチ型の窓が並ぶ明治初期の擬洋風建築。今は空き家になっています。


⑤⑥ 「トラヤ洋品店」(昭和7年1932年建築)。松江大橋と新大橋の間の北岸にあります。コーナー部分のステンドグラスと8コマに分かれたレリーフが必見。元は貿易商社の建物。今では1階は駐車場。


⑦ 「OBJECT」 何屋さんかな?と覗くと工芸品を中心に暮らしの道具や装飾品を扱っている。元はトラヤ洋品店の一部。右奥がトラヤ洋品店。
⑧ 近くにはまだまだ古い建物が残されています。


⑨ この角度からは空き家ぽいのですが、
⑩ こちらの角度からでは空き家を通り越し、今にも崩れそうな廃屋と化しています。
6 宍道湖の夕日




①②③④ 小泉八雲も絶賛した宍道湖の夕日は「日本の夕日百選」に選ばれています。夕方になるとレイクラインが夕日公園バス停まで延長されます。遠くに浮かぶ小島は「嫁が島」。夕日の沈む方向に出雲大社があります。

⑤夕日公園から宍道湖大橋、松江しんじ湖温泉街を望んだ景色です。
しばし宍道湖の夕日を堪能。その後19時40分松江駅から新宿駅行き夜行バスの乗客となりました。