スーパー耐久シリーズ2016 第3戦
「SUZUKA “S耐” サバイバル」
大会のひとコマ
<撮影・コメント : 江波戸栄三郎>
1 鈴鹿サーキットモートピア
①~⑤2016年ス-パー耐久シリーズは第3戦を迎え、全6戦で争われるシリーズは早くも中盤戦に突入。日本列島は梅雨のシーズンを迎えてのレースウィーク。
今回は主催コースでもある鈴鹿サーキットに隣接するテーマパーク「鈴鹿サーキットモートピア」をご紹介。コンセプトは「人と車の理想郷を提案するのりものゆうえんち」。園内には体験型アトラクションの数々、総合レジャーランドとして小さいお子様からお年寄りまで年齢層問わず1日中楽しめる場所になっています。
⑥~ゆうえんちから国際サーキットへ続く道。日本でのモータースポーツブームの先駆けで、半世紀を越えて数々の名勝負を生んだモータースポーツの聖地「鈴鹿サーキット」は、今回はランボルギーニ・ワンメイクレースと併催とあって、イベント広場にはスーパーカーブームの火付け役「ランボルギーニ・カウンタック」をはじめ、歴代のスポーツカーを多数展示。フードコートにご当地の美味しい食べ物が充実。F1グッズやレアな販促品などなどの出店ブースがレースウィークを盛り上げます。
2 CMSC山形20号車
①~⑤開幕戦2位そして第2戦2位と表彰台を獲得して迎えた第3戦「鈴鹿」。今回の4時間耐久レースは今までの予選方法とは違い、予選と決勝の間に、「セカンドチャンス100」と銘打たれた、敗者復活戦が設けられることになったのだ。STXは予選上位10台、ST1は1台が、他のクラスは3位まで決勝に進出できるが、ST2~ST5クラスの予選4位以下は決勝レースへ出場する為、100分間に渡ってレースを行う「セカンドチャンス100」を上位でクリアしないと、決勝レースグリッドに並ぶことが出来ない。CMSC山形20号車RSオガワランサーは予選をクラス2位でクリア。
しかしCMSC山形30号車は惜しくも予選クラス4位で「セカンドチャンス100」へ。ST2クラスは3台のなかの上位1台が決勝レースに出場できるが、2位とあと一歩及ばず。第3戦のレースを終えることとなる。
⑥~⑩日曜決勝の朝、土曜日快晴の中で行われた予選とは違い、空一面厚い雲に覆われ、天気予報も午後からは本降りの雨予報。スタート進行が始まる頃にはポツポツと雨も降り出した。CMSC山形・小川日出生会長の表情からは「雨乞い」ではないが、ウエットレースに「勝機あり」と自信をのぞかせる。
15時15分、全45台による決勝レースがスタート。ドライバーは松本武士選手。オープニングラップ1コーナーにクラストップで飛び込んできたのはCMSC山形20号車。後続を引き離しにかかるも、第2戦優勝の#6号車新菱オートDIXCELエボXと、第1戦優勝の59号車DAMD MOTUL ED WRX STの上位3台で終始激しいバトルを繰り広げた。
⑪~⑮順調に周回を重ね順位は上位をキープ、ピットインでは給油&ドライバー交代。チームもミスなくコースへ送り出す。時間が経つにつれ空からは大きな雨粒、完全なウエット状態に。刻々と変わる路面状況にもCMSC山形20号車は周回を重ね3位を走行。最後のドライバー交代を終え残り10分、あとはフィニッシュを迎えるだけとチームスタッフも思っていた矢先、雨降るコースサイドにデフトラブルで車を止めるCMSC山形20号車の映像がモニターに写し出される。チェッカー優先のスーパー耐久とあって、規定周回を満たしながらも無念のリタイヤ。残念な結果にはなったが、次戦「富士8耐」に期待したい。
3 CMSC栃木36号車
①~⑦ST4クラスにvitzターボで参戦のCMSC栃木36号車。今回の予選では試練が待っていた。車は順調に仕上がるもST4クラスは23台とクラス1番のエントリー台数。ST4クラスは予選クラス4位以下のチームは「セカンドチャンス100」でクラス13位まで入らなければ決勝に進出できない。結果は予選クラス23位、「セカンドチャンス100」は17位に終わる。次戦「富士」は相性の良いサーキット。上位を狙いアグレッシブなレースを見せてくれるだろう。次戦からの戦いに期待しよう。