レディー ・ 伊達政宗 ・ ガガ | CMJKオフィシャルブログ『LOST CONTROL』powered by アメブロ

レディー ・ 伊達政宗 ・ ガガ

ココイチのマイ・ベストトッピングは、ソーセージ/ほうれんそう/チーズ/3辛なCMJKです。

おはようございます。


今日から文体を変えました。意味不明な余白の多い改行をやめて句読点も使います。携帯だと見づらいですか?大丈夫ですか?このまま行きますよ?

昨日はオービタル、ダレン・エマーソン、デリック・メイ他豪華メンツが出演するメタモルフォーゼ@幕張メッセにお誘い頂いてました。でも行きませんでした。いやそりゃ心の底から観たかったですよ。

僕の今年の課題として、J-POPアレルギーを治す、というのがありまして、僕の2大苦手要素 ①チャラい ②おたくっぽい というものにも目を背けず耐性を身に付けよう、そういうマーケットにも挑んでいけるようになろう、そのためには「売れている」ものは馬鹿にせず観たり聴いたりしよう・・・というモードなんです。今は。

オービタルは復活してから音は聴きましたが観てません。観たらきっと良いに決まってます。ダレン、デリック、このへんはもう僕の出身地みたいなもんですから、ああ、俺の居場所はここだ!というくらい至福の時間だったでしょう。でも、今書いた全てが過去に経験済みで想像がつく。イメージできる。

今の俺がメタモに行ったら、素晴らしい感動的な体験ができるのはわかってるが、悪く言えばちょっと後ろ向きじゃないか?安心できるところに後退していく事にならないか?

というわけでメタモの甘い誘いを振り切って、冷水をかぶるような覚悟で埼京線に乗って埼玉スーパーアリーナにレディーガガを観に行きました。
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すごい人人人!4万人近く収容できるキャパの会場が3日間埋まるわけですから、そりゃもうすごいですよ。

神宮の花火大会並みの人の波に飲まれながら自分の席に到着。

内容については本日も公演があるのでネタバレになるので自粛。

いやーとにかく何もかもすごかったです。

飽きさせない演出、ものすごく出音が大きくて大迫力なのに明瞭なPA,超絶上手いバンド(ギター×2、ベース、ドラム、キーボード)超絶上手い男女混合バックコーラス。これが分厚くて大迫力!

しかしそれらが全て霞んでしまうほどのガガの圧倒のヴォーカリゼーション。そしてガガ本人による各種楽器のエモーショナルな演奏。すっ、すげえ!!

シーケンスやシンセのリフがエイティーズのニューロマンティックぽかったり転換の時のBGMが暗黒ゴシックだったりとアメリカ人/ニューヨーカーなのになぜかとことんユーロッパ的な感性。

客のあおり方はクイーンのフレディー・マーキュリーというよりはデペッシュモードのデビッド・ガーンぽかったりもして、ということは日本でこの客のあおり方が一番近いのはうちのピコリンさんだなあなどと思っていたらあっという間に終了。

今まで観たどのライブよりも飽きずに短く感じました。これは凄い事ですよ。

しかしこの人は本当に純粋な音楽おたく、音楽マニアなんだなあと。音楽だけには自信があってそれ以外はコンプレックスの塊な、純粋で繊細な人なんだなあと。こういう人が世の中と渡り合って行く時にはどうしても「ハッタリ」が必要なんだなあと。そんな感想を持ちました。


幼少の頃病気で片目を失い醜い顔となり、親からも愛されず、そういったコンプレックスを克して孤独に打ち勝ち、武道や政治の手腕を磨くという方法でしかのし上がれなかった、まわりから認めてもらえなかった、自分の居場所が作れなかった男がいました。

しかしいくら武道や戦術や政治に長けていても、元々はたいして期待もされてなかった男はそれだけでは周りの注目を得られません。そこで男は「ハッタリ」を身につけます。まずは歴史にるくらいのド派手な衣装です。

代表的なのがこの「五色水玉模様陣羽織」
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この黒地にカラフルなドットの陣羽織、あんた、400年前のものですよ!?

衣装だけでなく行動も歴史に残るハッタリのオンパレードでした。

秀吉にいやんが、生意気だからあいつシメると言ってる。やべえ!俺だけシメられるのはいいけど、愛すべき地元の民にまで制裁が及んじゃまずい!ちょっと俺小田原に「舐めてないっすよ、リスペクトっすよ!」って言いにいってくるわ!

という修羅場を男はどうやってかいくぐったかというと、あらかじめ白装束(はいどうぞ死刑オッケーです)にあらかじめ貼り付け台を背負って(はいどうぞ死刑オッケーです)秀吉にいやんに会いにいったのです。

爆笑した秀吉にいやんはこの男が大好きになりました。もちろん死刑はチャラです。

それ以降わが国ではこの男のような格好をしたり、この男のように振る舞う事を「伊達」というようになりました。さらに広意義でハッタリそのもののことすら「伊達」とも言うようにも。
「ダテメガネ」って言葉はゆとり世代の君でも聞いた事あるでしょ?

ちなみにこの男はただ派手に生きていただけではなく、地元の発展に生涯身を捧げて尽力しました。日本中が飢饉の時も男のお膝元の国は彼自身の政策と経済管理で大丈夫だったそうで、大きな飢饉や一揆があったとかそういう史実はありません。奇跡的に平和でした。

このド派手なハッタリ男、人を愛し、人に尽くした人生でした。僕自身がこの男のお膝元の仙台の出身です。この話に嘘はありません。


ちょっと大げさかもしれませんが、僕は昨日埼玉で、この男の生まれ変わりを見たような気がしました。