答えます その9 | CMJKオフィシャルブログ『LOST CONTROL』powered by アメブロ

答えます その9

今回は「質問」ばかりで
「相談」がなかったので
楽でしたがちょっとだけ
何か物足りなさを感じている
CMJKです こんばんは

質問/相談コーナー
たくさんお寄せいただきまして
ありがとうございました

昨夜で締め切りました

次回は9月に開催します

答えます
------------------------
RP さん

Q,
今まで買った中で一番高価なもの
(あくまで単体で。楽器や機材は合計すると
ぶっちぎり1位になりそうなので)と
、最近無くしてしまったものは
(具体的な物でなくてもOKです)?

A,
仕事に関係なくプライベートで
買ったものの中で高額だったのは
意外と普通で申し訳ないですが
数年前に乗ってたアメ車の四躯のSUVです

あんなアホみたいにガソリン喰うバケモノ
今は絶対欲しくありませんが

無くしたもの うーん

自己顕示欲 とか
他人に甘えたいという気持ち とか
他人に認めてもらいたい欲求 とか

そういうものは年々無くなっていってますねー
------------------------
senn さん

Q,
はじめまして(^-^)/
ayuが好きで特にCMJK先生の作品が
大好きなsenn(セン)と言います(^-^ゞ

早速質問なんですが今までのこのコーナーで
私が知らなかったこと(例えば作曲やサウンドの
プロデュースの仕方だったり)を知れて
嬉しかったり聞き方が変わったりして為になりました。

でもまだ知りたいことがあります。
それはCDのブックレットに載っている『Mix』です。
ayuの最近の作品ではよくKoji Morimotoさんが
していますよね。
これはどういった作業をしているんでしょうか?
教えてくださいm(__)m
 
A,
senn さん はじめまして
まずは「先生」呼ばわりやめて下さい

基本的にはあゆちゃんはじめ
他のアーティストの方に関する質問を
オッケーにしてしまうとキリがないので
お断りしたいところなんですが
「mix」つまりミキシングとはなんぞや?
というご質問ですのでちゃんとお答えします

ちゃんとお答えしたいんですが
うわーい これが一番
シンプルな様で実はめんど・・・いや
答えるのが大変な質問かも!

mix ミキシング ミックスダウン
トラックダウン これらは全部
同じ意味です 
我々はトラックダウンを略した
「TD」という言い方を最も使います

「ミキシング」ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0
に とても詳しく書いてありますが
読んでもおそらく なんのこっちゃ?
という感じでしょう

Yahoo知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1410466824
にも同様の質問がありましたが
きちんと説明したいと思います

普段皆さんが聴いているCDや
ダウンロードした曲つまり音源は
たくさんのいろいろな音が入ってますよね?

仮にピアノだけの曲だったりしても
それを録音するときには最低でも2本
場合によってはわざと遠くに立てたりして
合計4~6本くらいのマイクを使います

マイクを2本しか使ってなくても
1本ずつ「トラック」と言われるものに
録音をしていきます 要するに
マイクを2本使って録音した場合
2トラック使う事になります
それに歌が入った場合
合計3トラック必要になります

生ドラムを録音する場合は
ひとつひとつの太鼓に対して
1本ずつマイクをたてますので
平均して10トラック以上使います

ギターやベースもシンプルに聴こえても
実はひとつの音を録音するのに
マイクを2本使って2トラックに録って
それらを混ぜている事が多いです

つまり1曲の中にはたくさんの
バラバラの音が入った「トラック」が
使われているんです

我々アレンジャー/サウンドプロデューサーは
ひとつひとつのトラックに
ドラムやギター シンセサイザーなどを
演奏して録音します
それが終わったら「トラッキング」
が終了した事になります

トラッキングができたらその
バラバラのトラック
(総称して「データ」といいます)を
ミキシング・エンジニアに「納品」します

ミキシング・エンジニアはそれらの
バラバラのすべてのトラックに対して
音を硬くしたり柔らかくしたり
(イコライジング)
小さい音を大きくして大きい音を抑えたり
(コンプレッション)
カラオケでもおなじみのエコーをかけたり
そういうことをしながら各トラックの
音の大きさや鳴っている場所
(真ん中か左寄りか右寄りか)等を
全部調整して混ぜます
それがTDでそれをした人が
MIXED BY 誰々 と書かれる
ミックス・エンジニアなわけです

レコーディングにおいてTDが
どれくらい大事かというと
「一番」大事です
エンジニアによって仕上がりが
まーーーーったく違うからです