いつもは患者様に色々とインタビューをしていますが、今回は院長に外科的な事を本音で聞いてみました。
まず、ネットと検索を「インプラント」でかけますと、すごい数の歯科医院かヒットしますね。色々とインプラントの値段を調べるとかなり値段の差があることに気付きましたが、元はチタンと一緒のはずなのになぜなのですか?
現在は情報社会が進んでいますね。インターネット等でもインプラントの費用を調べると、1本10万円~なんて言う物もあります。
けど、格安だからとは言いませんが、材料や製品の中には中国製や韓国製の物もあります。
ここで一つ患者様に聞きたいのですが、きちんと自分の体に入ってくる物がどこの生産の物なのか皆さんご存じですか?
いま、中国産の餃子などでこんなに騒がれている時代、ずっと体の中に入っている物、「どこから来た物なのか?」って気になりませんか?
私は気になりますし、大変怖いことだと思っております。
当院の製品は永続性や品質保持に置いても信頼のおける物を使用しております。患者様にとって手術は高額ですが、お互いに製品によって後悔しない事が理想だと思います。
成功の鍵は、出来る限り手術時に安値でも長期的に信頼出来る製品を選ぶ事だと思いますね。
そうですね。インプラントをするのは患者様本人にとっても「清水の舞台から飛び降りる」らいの覚悟で来られる方もいらっしゃいますからね。
物選びは慎重に行いたいですね。
はい。インプラントは一生のパートナーですからね。
では、当院はどのような製品を使っているのですか?
製造場所はアメリカです。このメーカーの歴史は既に20年近くにもなるんです。インプラントメーカーとしては身体に対する影響を良く研究されているメーカーなのです。メーカーによっては骨との結合を急ぐあまり、副作用のある化学物質を使うメーカーが急増しています。日本で販売されてメーカーでは8割近くがこの化学物質を含んでいます。
8割近くもですか!!ビックリっと言うか、怖い話ですね。
はい。この物質は骨との結合後6~7年で体内にHAを高濃度放出するという事が分かりました。HA放出後、インプラントが歯周病に感染しやすく脱落の原因になるという事が最近の研究結果で分かりました。当院で使用しているメーカーは科学物質が含まれていないチタンを使っています。
では、当院は安心してインプラントが受けられるんですね。良かったです。
金額や物質の次に気になるのが、「手術=切る」じゃないですか。
こうなると、痛みはどれくらいなんですかね?
手術や体質には個人差がありますので一概には「こうだ!」とは言い切れませんが、痛みがない事が一番だと思います。手術中は局所麻酔をするので、手術中は痛みを感じません。ただし麻酔が切れてからは傷口の痛みが全く無い訳ではありません。処方されたお薬をきちんと飲んで頂き、術後3~7日は安静にしていて下さい。
そうですか。やはり、お薬をきちんと飲んで、体を休ませるのが1番なんですね。
はい。高熱があると思ってゆっくり休んでいて下さい。
インプラントは骨が無いと出来ないと聞いたのですが、自分の骨がどれくらいあるのか気になりますが・・・。
当院はCTを昨年の6月に導入致しました。
そのことにより、院内で撮影する事ができ、すぐに患者様に骨の状態が説明出来るようになりました。
CT導入前はCTのある病院で撮影をしてもらい、歯科専門のCT加工業者に頼み、立体画像を作って貰っていましたので、時間も手間も掛かりました。
CT撮影が無かった以前の方法では、術前に骨の状態も把握出来なかった為に、長期的な予後の判断や手術中の切り開く量が多く、腫れる事も多かったと思います。
CT撮影を行い骨の状態を知ることにより、事前に的確な設計を施し手術の内容が把握出来る様になりました。
では、自分の骨の状態もすぐに分かって、今後どうするかという事も相談しやすくなりましたね。
はい。ご自分の骨がどのような状態になっているかと言う事は把握しておきたいですね。
では骨が無かった場合は入れ歯しか治療方法は無いのですか?
いいえ。当院では骨再生療法を次の通りに行っております。
当院で使用している骨移植材(補填材)を大きく分けると
1)自家骨:自分のお口の内外から採取した骨。
2)他家骨:同種(人間同士)で他の個体から採取した骨で、脱灰凍結乾燥骨と凍結乾燥骨があります。
3)異種骨:種の異なる個体から採取した骨です。(Bio-Ossなど)
4)人工骨:ハイドロキシアパタイト、リン酸カルシウムや生体活性ガラスなどが用いられます。
以上の物になります。
・・・詳しく教えて下さい!!院長!!
はい!
自家骨とはですね、手術部位の近く、あるいは他の部位(下顎結合部、白後部)の顎の骨を用いる事が出来ます。自家骨移植は組織の細胞が生きているので早く移植したい部位に置換します。また他の部位の顎の骨から自家骨を取るのは技術的時間あかかる処置である上に、知覚神経の障害が出る可能性があります。さらに、必要な量の骨を取る事がかなり困難で自家骨を採る為に別の手術部位が必要である事が欠点です。
なるほど。手術したい部分以外にも切ったり削ったりする必要があるんですね。
けど、自分の物を移動するだけだから、感染の心配はないんですね。
はい。そうですね。
ではその反対、他家骨はどうなんですか?
他家骨は自分の体がそれを異常だと判断したり(=抗原体反応を起こしたり)しないように凍結乾燥してあります。そうする事により長期間、臨床的に安全に使用されます。この凍結乾燥他家骨(FDBA)手術に十分な量が得られ、保存しておくことが出来ます。FDBAは生体の骨組織に吸収、置き換えられ骨が新しく出来るのを誘導します。脱灰凍結乾燥骨(DFDBA)はFDBAを脱灰した物で、その時に出てくる骨誘導タンパクが骨をつ作るのを刺激すると言われています。
他家骨の安全性については、感染症への対策として他家骨を精製する最初のステップからドナーを最新の医療審査技術によって選別することにより、歯科だけではなく全ての他家移植材の安全性が高くなっています。さらに、無菌的な材料を得るために色々な滅菌操作をし、より安全な物にしています。FDBA、DFDBAが使用されてきた今日まで感染例は全く報告されていません。ドナーの選別方法の進歩と化学処理によってFDBA、DFDBAは安全な移植材と考えられます。細菌感染についても自家骨と他骨家を比較した場合、双方同程度の感染しか認めないと考えられています。
すごい医療技術ですね。
はい。歯科以外にも外科の世界にも画期的な技術ですね。
では異種骨はどのように作られているのですか?
牛から採取した骨を原料としていて、骨を新しく作るのを促進します。牛と言うと直ぐに狂牛病が連想されますが、狂牛病は病原体が脳の中にあるタンパク質を異常なタンパク質に変えてしまう病気です。この補填材で使われるのは牛の結合組織に分類されている場所で、感染牛で感染が認められた臓器ではありません。さらに、USDA(アメリカ農業畜産省)による厳しい素材牛の管理、15時間以上の高温加熱処理、生体使用実績を総合すると感染の危険性はありません。
なるほど。牛も医療に一役買っているんですね。
そうですね。様々な事がどんどん医療に貢献していますね。
ホントに日々勉強が必要ですよ。
私もかんばります。
では、人工骨はどうですか?
一番新しい技術ですね。
ハイドロキシアパタイトなど体には全く害の無い物を用いていますので、感染の可能はありません。しかし、長期的なデーターが少ないのが欠点だと思います。
そうですね。院長は前にもお話していましたが、長期的にインプラントを持たせる必要があると考えてるから、データーが無いのは残念ですね。
はい。
けど、今後もどのようなデーターが出てくるか、きちんと勉強していきたいと思っております。
これだけ色々と難しい事をしていますが、手術には入院が必要なんですか?
いいえ。手術は麻酔を使いますが、入院する必要はありません。手術の当日に帰宅できますよ。
そうですか。じゃあ、家でゆっくり出来ますね。
骨があるかCTで撮影して貰い、無ければ作る事も可能・・・他には手術前に審査する事はありますか?
当院は精密検査を行います。CT撮影はもちろん、歯の模型の採取、レントゲン撮影、採血、口腔内写真などを行い、あらゆる角度から検査してお互い納得のいく結果を術前に調べます。精密検査を行うには時間と費用がかかりますが、術前術後の不安要素を減らすためには最良な方法です。簡易的な検査とはレントゲン撮影と歯の模型採取のみとなります。このような検査しかせずに手術を行う歯科医院が大変多いのが現状です。
そうなんですね。
手術前に血液検査まで行うのはビックリですね。
では、歯や骨のことだけ考えて手術を行っている訳ではなくて、体全体の状態も考慮して行っているんですね。
もちろんです。
患者様の体の状態を把握することは、手術はをする医療者側に義務だと私は考えていますからね。
安心して手術が受けられますね。
では手術中の器具からの感染の心配はありませんか?
当院は完全滅菌で行っています。手術中に感染することは絶対にあってはならないことです。しかしインプラントを行っている歯科医院の8割は簡易滅菌と残念な結果が現状です。なぜ簡易滅菌の歯科医院が多いのかと言いますと、完全滅菌は前日に2時間、当日に2時間と準備に手間がかかるからなのです。
準備だけでも4時間ですか?
はい。けれども当院は大変必要な事だと思います。
完全滅菌は器具、設備、術者、介助者の滅菌です。簡易滅菌は器具のみの滅菌となります。
手術をするときには大変重要な事だと思いますので、術前にはチェックして見て下さいね。
せっかくインプラント手術が成功しても、感染してしまっては大変ですよね。きちんとチェックする必要がありますね。
では治療後、被せ物は綺麗な物を入れたいとみなさん考えていると思いますが、どうですか?
当院は1番に「永続性」に重点を置いています。
審美性だけを求めて数年しか持たないのでは意味がありません。審美性+永続性、2つを考えて一番納得が物を入れたいですね。
院長は永続性が大切だとおっしゃっていましたね。やはり、綺麗さだけを求めてはいけないのですね。
はい。また永続的に維持させるには必ずメンテナンスが必要となります。お口の中は複雑で自分で清掃する事は大変難しいからです。
メンテナンスですか。そういえば車には車検などありますが、毎日使うお口の中にはメンテナンスが無いなんておかしいですよね。
ええ。そうですよ。欧米社会では数十年前から歯科医院が施行する事により虫歯や歯周病を減らすことに成功しました。歯も髪と同じ様に美容院に行く感覚で定期的に来院して、習慣付ける事によりご自分の歯を多く残すことが出来ます。
また、当院はインプラント治療に対して10年保証を行っておりますし安心ですよ。
10年保証ですか!すごいですね!
はい。保証する方の必要条件は定期メンテナンスに来て頂く事だけ。
じゃあ、定期メンテナンスに来る事が条件では、ご自分の歯も守れて、インプラントも保証されて一石二鳥ですね。
ははは。そうですね。
院長、個人的な質問なんですが、友達の妹(高校2年生16歳)が部活中に顔にボールが当たって1本歯を抜いているのですが、まだ若い妹でもインプラント治療は受けられますか?年齢制限はあるのでしょうか?
個人差はあるとは思います、骨の成長がほぼ終了するには最低でも16歳以上で医学的、解剖学的にも条件が満たされている限り、どなたでもインプラント治療を受けることが出来ますよ。どちらにしても、一度受診されて、相談しに来たほうがいいですね。
はい。分かりました。一度、受診します。
けど、友達の妹は年頃ですし、治療期間はどれくらいかかりますか?
2回法の場合、顎の骨に埋め込んだインプラントが骨と結合するのに個人差はありますが上顎で約6ヶ月、下顎で約3ヶ月程かかります。骨とインプラントが結合した後、頭出しの手術を行い治癒を待つのに約4週間。その後、被せ物を入れる為の期間が約2週間程かかりますね。
一生の自分の歯になる訳ですからね。時間をかけてしっかりやった方が良いですよね。長く治療にかけたインプラントって、実際のところ以前の自分の歯と同じ様に噛めますか?
はい。全く問題無いですよ。インプラントは顎の骨に埋め込み、骨と結合するために、自分の歯と同じ様に噛む事ができるのです。
なるほど。インプラントが「第3の歯」(第1の歯は乳歯、第2の歯は永久歯です)と言われるのは納得ですね。
では逆にインプラントのデメリットって何ですか?
私も最近分かった事なんですけど、インプラントになって太ったって事なんです。以前、入れ歯の時はお友達とも食事や旅行なんかも、かなり気を使っていたみたいでして、インプラントになってから我慢していた気持ちが吹っ飛んだでしょうかね?美味しく食事が取れるみたいですよ。
まあ、こういう声が聞けるのは私は嬉しいですけどね。
わぁ、そうなんですか!美味しく食事が取れるなんて、当たり前の事の様に感じていましたが、私自身も歯が痛くて寝れなかった時は何も食べたくないって言いますか、食べれないって感じでしたでしたからね。「衣・食・住」は大切ですね。
全くその通りです。
今日は色々とお話が聞けて良かったです。
また、分からないことがありましたら教えて下さい。
はい。
患者様にも気軽にどんどん聞いてください。