3価クロムと6価クロムとは何でしょうか?メッキ加工に使われてそうな化合物です | メッキ表面処理加工をシルベックに依頼しましょうか?

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シルベックでは、3価クロムと6価クロムとは何かを取り上げて、表面処理に関わる方なら、クロムと聞いてまず思い浮かぶのは、6価クロム化合物だとシルベックはお思いです。
6価クロム化合物は、RoHS指令やREACH規制SVHC(高懸念物質)の規制対象物質なので、製品含有物質調査リストなどでご存知の方が、多いのではないでしょうか。

一方、表面処理で使用するクロムは、6価クロム化合物だけではなく、原子価が6価という意味なので、当然異なる価数のクロムが存在します。
0価のクロムは金属クロムですし、硝酸クロムや塩化クロムは、3価クロム化合物に分類されます。

金属クロムは、金属アレルギーを起こしにくく、人体には比較的優しい金属です。
3価クロム化合物は化学薬品なので、安全ではありませんが、皮膚に付着した場合、すぐに洗い流せば潰瘍が生じたりせず、発がん性物質リストにも含まれません。
問題は6価クロム化合物であり、吸入した場合に肺に障害を起こし、飲み込んだ場合は胃腸障害を引き起こし、発がん性があるとされています。

6価クロム化合物を使用したクロムめっきは、6価クロム化合物を還元して0価の金属にして析出させためっきですので、めっき皮膜には6価クロム化合物は含有しません。
シルベックがメッキ加工する際に、クロムめっきする機会が往々にあるのではないでしょうか。