メッキ表面処理加工をシルベックに依頼しましょうか?

メッキ表面処理加工をシルベックに依頼しましょうか?

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3価クロムクロメートで、3価クロム化合物を使用した化成処理皮膜は、水酸化クロム、酸化クロム(3価クロム化合物)等による3価クロム化合物による化成処理皮膜ですので、6価クロム化合物は含有しません。
3価クロム化合物を含む皮膜を、亜鉛やアルミの表面に生成させることで、高い耐食性を得ることができます。

クロムめっきとクロメートを混同される方が多いですが、めっきは金属、クロメートはさび防止のための化成処理皮膜であり、両者はまったく異なります。
その違いがメッキ表面処理加工の参考になり、クロムめっきかクロメートのどちらなのかと、メッキ表面処理加工される方が間違うことがありません。
ちなみに化成処理とは、金属の表面に処理剤で化学反応を起こさせて、皮膜を生成する処理です。

3価クロムめっきは、外観は6価クロムめっきに近い白色外観ですが、比べるとわずかに6価クロムの方が青白く、3価クロムの方が黒っぽく見えます。
下地ニッケルめっきの外観が、3価クロムめっき後の外観に直接反映されます。

例えば、バフ研磨を施した製品の光沢ニッケルめっきにクロムめっきをすると、鏡面仕上げのような光沢外観を得られます。
素材にバフ研磨しても、ベロアニッケルめっきにクロムめっきをすると、ベロアのマット感がそのまま出る外観となります。

シルベックでは、3価クロムと6価クロムとは何かを取り上げて、表面処理に関わる方なら、クロムと聞いてまず思い浮かぶのは、6価クロム化合物だとシルベックはお思いです。
6価クロム化合物は、RoHS指令やREACH規制SVHC(高懸念物質)の規制対象物質なので、製品含有物質調査リストなどでご存知の方が、多いのではないでしょうか。

一方、表面処理で使用するクロムは、6価クロム化合物だけではなく、原子価が6価という意味なので、当然異なる価数のクロムが存在します。
0価のクロムは金属クロムですし、硝酸クロムや塩化クロムは、3価クロム化合物に分類されます。

金属クロムは、金属アレルギーを起こしにくく、人体には比較的優しい金属です。
3価クロム化合物は化学薬品なので、安全ではありませんが、皮膚に付着した場合、すぐに洗い流せば潰瘍が生じたりせず、発がん性物質リストにも含まれません。
問題は6価クロム化合物であり、吸入した場合に肺に障害を起こし、飲み込んだ場合は胃腸障害を引き起こし、発がん性があるとされています。

6価クロム化合物を使用したクロムめっきは、6価クロム化合物を還元して0価の金属にして析出させためっきですので、めっき皮膜には6価クロム化合物は含有しません。
シルベックがメッキ加工する際に、クロムめっきする機会が往々にあるのではないでしょうか。