現状のケアマネジメントの課題を、色々な視点から考えてみたいと思います。
第1回目は介護サービスの問題。
介護保険が始まり、介護という業種は「介護サービス」という位置づけが定着しつつあります。
利用者は「お客様」であり、「お客様」が満足できるようなサービス展開をしていくことが求められてきているのだと感じます。
しかし、介護サービスは特殊な面もあります。
それは、一般のサービス業のように顧客が不特定多数ではないということ、つまり、高齢者のみに対象が限定されているということです。
二つ目に、単純に顧客満足度のみを高めるのではなく、介護保険の目的である「自立支援」を目指すということです。
三つ目は、自由にコンセプトを組み立てられるわけではなく、介護報酬や運営基準で定められた範囲内で事業の方向性を決めていくということです。
しかし、それは現状では国だけが描き続けている設計図で、事業所の中身は、それ程広がりを見せていないように思います。
実際、ケアマネジャーがケアマネジメントで困っていることの一つとして、「利用者が利用を希望しているのに事業所の事情でつなげられない」こともあるということです。
例えば、運動のデイサービスが開設され、利用者が利用を希望しているのに、「当方ではそこまでの範囲は送迎をしておりません。」と断られるケースがありました。
確かに、サービス提供拒否の理由には、「送迎実施範囲外」が含まれていますが、それが「こんなに狭い範囲で事業が成り立つのだろうか?」と思ってしまうような範囲だったとしたら・・・
そこは、オール理学療法士で構成するデイサービスで、せっかくコンセプトは良いなと思ったのですが、そういった理由で紹介できなくて。そうなると当然、別の事業所を紹介することになりますが、果たしてそれで本当に効果が得られるケアマネジメントになるのか?と思います。
利用曜日や時間などもそうです。
ヘルパーなど、「この曜日とこの時間で良ければ」と言われてしまうこともあり、なぜ、こんなに事業者の都合が中心になってしまうのか?と疑問を感じます。
ケアマネジャーがもっと単独事業になっていれば、サービス事業所ももっと利用者主体で考えてくれるのでしょうか?
特にケアマネが併設されている事業所の場合、「もう十分お客さんがいるのよ」オーラを放っている傾向にあるような気がします。
また、加算体制も様々な取り組みを事業所に展開させようとしているのはわかりますが、それに乗ろうとしない事業所の傾向も把握してもらいたいなと思います。
社会資源として組み合わせるにはあまりにも数が少なく、利用につなげられない現状もあります。
ケアマネジャーのケアマネジメントのみに焦点を当てて批判するのであれば、このへんの課題もスポットを当てて考えていただきたいものだなと思います。