あの前方フォルムは遺伝子としての自己主張が伝わってきますね!
【辛口だが忠実な駿馬】アストン マーティン旗艦モデルのカリスマ性は DBSスーパーレッジェーラ試乗
2019.12.18
![](https://www.autocar.jp/wp-content/uploads/2019/12/aston-martin-dbs-superleggera-2019_191210_3369.jpg)
AUTOCAR JAPAN sponsored by Aston Martin
text:Kazuhiro Nanyo(南陽一浩)
photo:Satoshi Kamimura(神村 聖)
もくじ
ー パワーとエレガンスの共犯関係
ー 本物のメカニズムが放つオーラ
ー 非の打ちどころなきサラブレッド
パワーとエレガンスの共犯関係
AMRのピュアスポーツという位置づけに対して、DBSスーパーレッジェーラはアストン マーティンのトップ・オブ・レンジ、つまりこれまでに市販されたOne-77やヴァルキリーのような限定スペシャルモデルを除くレギュラー・モデルの中でも、最高峰を担うモデルだ。
![](https://www.autocar.jp/wp-content/uploads/2019/12/aston-martin-dbs-superleggera-2019_191210_3823-01.jpg)
より具体的にいえば、ラゲッジスペースや+2のリアシートという日常生活での柔軟性をも兼ね備えた、GTスーパースポーツというカテゴリーに属する。
パワフルかつスパルタンなだけでは不十分で、ジェントルなエレガンスをも必要とされる、アストン マーティン製のロードカーの伝統を鑑みるに、王道中の王道といえるジャンルだ。
![](https://www.autocar.jp/wp-content/uploads/2019/12/aston-martin-dbs-superleggera-2019_191210_3805.jpg)
似た価格帯のライバルたちが、ハイパワー&トルクを御するために、前後トルク配分やベクタリングといったインテリジェント制御のAWD方式を半ば常識化している中で、DBSスーパーレッジェーラは725ps/91.8kg-mのトランスアクスルFRであり続け、この点では物理的生体学的に守旧派ともいえる。
![](https://www.autocar.jp/wp-content/uploads/2019/12/aston-martin-dbs-superleggera-2019_191210_3558.jpg)
その一方で、ルーフやボンネット、トランクリッドのような重心から遠い部分のボディパネルにカーボンを用いた軽量化や、5.2LのV12をツインターボ化した多気筒過給のテクノロジーは、モダン・タッチの発露として注意を払う必要がある。
![](https://www.autocar.jp/wp-content/uploads/2019/12/aston-martin-dbs-superleggera-2019_191210_3625.jpg)
![](https://www.autocar.jp/wp-content/uploads/2019/12/aston-martin-dbs-superleggera-2019_191210_3565.jpg)
とりわけ軽量化は、アストン マーティンと歴史的な協業関係にあるイタリアのカロッツェリアで、ここ数年来、復活を果たしたトゥーリング社の「スーパーレッジェーラ」という、伝統のネーミングを纏うに至らしめたソリューションそのものなのだ。