結構おしゃべりな私なのにやはり、話は弾みませんでした。ただ、わかったのは彼は系列の大学には進まず、アメリカの大学に行く予定と云うことでした。私にとっては大学入試の失敗に続く大きなショックでした。しかし、私にとっては、常に心の底にあった人が夢でなく、現実に隣にいるということで頭の中は狂いそうでした。英字新聞の中に単語の意を書き込んでいるのを見 て、「がんばってるね」と言うその人の優しさが私には本当にうれしかったのです。少し赤みがかった髪の色・グレイの瞳が私は本当に好きだと思いました。今も好きです。潮の匂いと、あの色は私の胸の奥にしまいこんでいます。な・か・さ・き君は私より1つ年上で日本生まれだけれど母親がアメリカ人、中高は日本の学校に通っていましたが、それ以前はインターナショナルスクールにいたそうです。お互いに自分の身の上を語りあい、その日は別れました。今まで恋愛感情を持って男の子と話なんてとてもできなかった私が、次に会う日の約束までして別れました。須磨から大阪までの国鉄(今はJR?)の中で車窓に写る自分の顔をうつろに見ていました。