1年以上ぶりに、やっと続きが書けました<m(__)m>
1年以上ぶりなので、少し内容ご案内をさせていただき、続きを掲載いたします。
とはいえ、不定期の掲載になりますが、また、よろしくお願いします。
野球もキャンプインしました。
私も不定期ですがまた始動させていただきます。
よろしくお願いします。
少しだけおさらい
登場人物
●星ひょうま
マッキーS湖ナチュラルズ投手コーチ。
現在、三門妻おきゅうと愛し合っている関係
かつ、チームドクター城戸涼介の父であることをおきゅうから聞いて知り、この際城戸涼介にも真実を話し、2人の関係も明るみにしようと考えている。
●三門ほうさく
マッキーS湖ナチュラルズ打撃コーチ。
おきゅうとひょうまの間を疑い、夫婦生活に危機感を感じている。
打開策として、城戸涼介の親代わりになろうと試みている最中。
●三門きゅう子
三門の妻として穏やかに生活するも、やはり星ひょうまを愛していた。
かつ、死んだと思っていたひょうまの息子が生きていて、なんとマッキーS湖ナチュラルズチームドクターであることを最近知る。
以下小説です。
おきゅうと会うことは全く考えていなかった三門。
城戸と会ってなんとか羽田発那覇行き最終便に間にあわせることしか頭になかった。
おきゅうと会ったら確実に明日の練習には間に合わない。
しかし、練習と城戸親代わりプロジェクト、どっちが大事かなんて、考えるまでもない。
ただ、おきゅうが今どこにいるのか。
東京にいればいいが・・・。
三門はおきゅうに電話をする。
案の定留守電だ。
居留守なのか仕事なのかはわからない。
時間的にはもう仕事が終わっていてもいいころだが、だいたいおきゅうの仕事のパターンも全くつかめていない。
(こんなので夫婦と言えるとですか!)
もし、三門が別れたいと、留守電に残したたら、あるいはメールしたら・・・
(すぐに返事が来るかもしれんたい!)
悲しみの涙が頬を伝う。
でも、別れたくない、離れたくない。
(わしはおきゅう、きゅう子を愛している・・・)
だから、どんな仕打ちを受けてもおきゅうにしがみつくし、おきゅうが離れないためにはどんな手段だっていとわない。
三門とおきゅうは離れてはならない
そのためにはひょうまとおきゅうは離れてもらわねばならない、断じて。
今、将棋で言えば、王手をかけようとしている。
マッキーS湖チームドクター城戸涼介が、交際中の有坂咲との結婚に際し、三門夫婦が親代わりになることを承諾すれば、まさしく王手をかけることになる、ひょうまとおきゅうに対して。
城戸の結婚が公になり、三門夫婦が親代わりになることも公になれば、ひょうまとおきゅうは完全に切れるしかない。
自分の息子に親と名乗れないであろうおきゅうにとって、息子である城戸の正式な親代わりができることは、最上であるに決まっている。
おきゅうに母性があれば、城戸を息子として相対することができることは幸せなはず。
そして、それができるのは、三門と夫婦であるから。
ゆえに、ひょうまとかかわりはもう持てまい。
(危なさを感じたら・・・)
泣きの表情から一転、不敵な笑みを浮かべる三門。
「わしが、城戸涼介はきゅう子の息子だと知っている」
一言いえばよい。
それで、おきゅうとひょうまの関係は投了だ。
どんどん詰めていかなければ。
三門は再び携帯の番号を押した。
「もしもし・・珍しい、どげんしたと?」
声の相手は・・・
「ちえ。頼みがあるたい。きゅう子に電話してくれんとですか?」
「兄ちゃん、自分で電話すればよかとね?」
ま、言われるだろうな。
妹、ちえは、三門とおきゅうの現状を全く知らない。
「うん・・・実はちょっとけんかしたばってん、直接謝りたい、しかしきゅう子はでてくれない。
今東京にいる。おまえから電話してほしい、あ、このこつば内緒に頼む。きゅう子がどこにいるかわかればわしが直接行くたい。おまえときゅう子は仲がよかばってん、頼むたい」
「・・・今は私もすっかりご無沙汰しちゃってるけど・・・そんなひどいけんかやらかしたの?」
つづく