「お母さん、今日敦美から変なこと言われたんだけど、どう思う?」

夕食の仕度をしている私に、Yu-koが声をかけてきた。

「変なこと?何?」


ウサギウサギ

Yu-koのいうことを要約すると次のようなことだった。(敬称略)


休み時間に、つかつか早歩きで同じクラスの敦美がYu-koのところにやってきた。

開口一番、「どうせ、私は最悪ですよ!」と言い放った。

もう、鼻息荒く、大興奮の状態。

いきなりの状況で、Yu-koは何を敦美が言っているのか訳がわからない。

「どういうこと?」Yu-koは問いただすと、

「あんたが、私のことを最悪って言ってるって!言いたいことがあるのなら、言えばあ!?」

同じテニス部に入っていて、一生懸命、真剣に取り組んでいる敦美には、好意は持っているが、

そんなこと考えたことも無い。だから全く身に覚えの無いことだ。

「はあ?そんなこと言った覚えないし。誰から聞いたの?」

「麻奈から。もう、信じられない!!」

とりつく島もなく、敦美はまた言い放つと、

来た時と同じようにYu-koの前から去っていった。



「どう思う?」

「どういう経緯であんたがそう言ったことになったか、わからないけれど、

興奮している敦美ちゃんより、麻奈ちゃんに聞いてみたほうがいいんじゃない?」

「そうだね。明日聞いてみるよ。」



「こんなこと言われたんだけど・・・」

その一言の裏から、これからの1年間

私達親子にとって「地獄」が始まるとは思わなかった・・・