まりなびゼミナール第十四回です。いよいよ講義も佳境に入り、残すはあと３回です。
１９９８年に悪夢の１８連敗を味わったマリーンズですが、翌年の１９９９年からは山本功児氏が監督を務めるようになります。
開幕から３連敗しますが、４月７日の対ホークス戦で２１安打２２得点の圧勝をします。特に３回に打者一巡の猛攻で１１得点を上げます。この試合でも今年のマリーンズは一味違うと誰もが思いました。
そして、この年の７月７日・・・・。昨年は悪夢の１７連敗をマークした試合でしたが、この日は５－４でファイターズを下し、マリーンズが首位に浮上しました。勝利投手は小宮山投手ですが、昨年の１８連敗を止めたのも小宮山投手でした。
このままの勢いでリーグ制覇の期待がかかりましたが、一日で首位陥落。終わってみれば、６３勝７０敗２分の４位でシーズンが終わりました。タイトルもウォーレンが３１ＳＰで最優秀救援、小坂選手がゴールデングラブ賞を受賞しただけで何とも寂しいシーズンでした。
翌年の２０００年も６２勝６７敗６分の５位でシーズンが終わります。特にファイターズ戦に至っては６勝２０敗１分と大きく負け越し、タイトルも小坂選手のみが獲得（盗塁王・ゴールデングラブ）という、昨年よりも酷い結果でした。
しかし、この年の７月２日のオリックスブルーウェーブ戦で小林雅英投手が「打者０人」で勝利投手になった史上初の出来事が起こりました。
２００１年は６４勝７４敗２分で５位に終わります。
しかし、この年の７月９日に、当時は「ホームランを打てば負けない」と、いうジンクスを持っているフランク・ボーリックが１０回裏３点ビハインド（６－９）の場面で、無死満塁からカウント０－１からぺドラザから、バックスクリーンへ逆転サヨナラホームランを放った、『ボーリックナイト
』と、呼ばれる伝説の試合がありました。タイトルも、福浦選手が首位打者、ミンチーが最優秀防御率のタイトル、小坂選手がゴールデングラブ賞、ボーリックがベストナインを取りました。小林雅英投手は６日連続でセーブを上げる記録を作りますが、救援投手のタイトルはとれませんでした。
２００２年は、６７勝７２敗１分で４位でシーズンが終わります。
しかし、小林雅英投手が３３試合連続セーブポイントを達成しました。
２００３年は６８勝６９敗３分で４位で終わります。タイトルは、福浦選手がゴールデングラブ賞を受賞しただけでした。
結局、５年間でチームは全て４位か５位という低調な成績に終わっていますので、監督としての手腕の評価は高くないと言われています。
しかし一方で二軍監督から一軍監督時代の間に獲得・育成した選手が第2次バレンタイン監督政権下でのリーグ優勝・日本一の大きな原動力となったのも事実でありますので、それらの実績を評価する向きもあります。代表的なものとしては小林雅英投手のストッパー固定、清水直行投手・渡辺俊介投手・小林宏之闘志湯の先発三本柱固定までの基礎を築いたこと、また二軍監督時代からかけてのものは福浦和也選手の野手（一塁手）転向・小野晋吾投手が、『サンデー晋吾』と呼ばれる２０００年に先発として頭角を現したことなどが挙げられます。
コアなファンから、『エカ』と呼ばれており、人情味があるせいか成績は低迷しても選手からは親しまれていました。２００３年の自身の最終戦で、選手が胴上げしようとしたときに、
「胴上げするのは次の監督になってやってくれ。本当にやってやってくれ。ありがとう。」
と、いう言葉を残しています。
「エカって私の名前のユリカと何となく似ていますね
」
↓
「ユリカって名前はろくなんしかいないわねぇ」
↓
「どうせ、私はロクなんじゃないわよ・・・・・・・
」
本当の事を言われて傷ついています。
ミスマル・ユリカ しくじりＢＧＭ：今日まで そして明日から ｂｙ吉田拓郎
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