イングリッシュ・カモミールガーデン




2月に、サンクチュアリ出版、岩田様より
3月末頃に発売予定の、この本(テスト版)をいただいた。

著者グレッグ・モーテンソンが、
パキスタンとアフガニスタンに、小学校を建てるために、
命をかけて奔走した10数年の物語だった。

これが、ノンフィクションだったのに驚いた。

パキスタンのカラコルム山脈、世界一登山が難しいという非情の山 K2
そこで、遭難した彼は、助けてくれたコルフェ村の人たちに、
恩返しをしたいという理由で、学校を建てる約束をする。
未来を背負う子供たちの教育こそが、大切だと・・・。

お金も何もない彼が、アメリカに帰国し、
私財をすべて投入し、資金を集めを始める。
何があっても、あきらめない。

そして 9.11 が起こる。
事件直後の彼と、かれの周囲の人たちがパキスタンで、
何をどう考え、行動したか、生々しく描かれていた。
日本で、アメリカ側の報道しか聞いていない私には、
すごく興味深かった。


そして、なんといっても、
「スリー・カップス・オブ・ティー」(ハジ・アリ の言葉)
この題名が、素晴らしい。

1杯目は、よそ者。(初めて一緒にお茶を飲む時、そいつはまだよそ者)
2杯目は、お客。 (2杯目を飲む時、尊敬すべき客人となる)
3杯目は、家族。 (3杯目のお茶を分かち合おう、家族の一員となる)

人種も、宗教も、政治主義も、習慣も、価値観も、違う私たちは、

お互いを理解するために・・・
相手を尊重するために・・・

もっと、知り合う必要がある。

少なくとも、
一緒に3杯目のお茶をわかちあうほどに・・・。
じっくりと、心を通わせよう。


読後、
みんながもっと、知り合って、世界が平和になるといいなと、
心から願った。





ニューヨークタイムズ紙ベストセラーリスト153週ランクイン
全米で360万部突破
世界30カ国で出版された、感動のノンフィクション。
この春、日本で、ようやく発売^^。