”689.2 村下孝蔵 もう一つの初恋” | かたくりのつれづれのままに

”689.2 村下孝蔵 もう一つの初恋”


幻の歌詞を見つけました。村下孝蔵さんの「初恋」の歌詞が初期バージョンは今のものと異なるようです。村下孝蔵さんの初期バージョンの歌に合わせて堀北真希さんの写真や動画を組み込まれていました。

<初期バージョン>

鮮やかな虹のように 心ときめかせ通り過ぎた日

あのころがよみがえる モノクロの世界初恋の人

張り裂ける思いさえ言えないで 遠くから見てただけ

君が笑う走る姿 今でも焼き付いて

取り戻せない震えた心 けがれた胸の奥 

今はもう誰も あのころのように

<現行バージョン>

五月雨は緑色

哀しくさせたよ一人の午後は

恋をして寂しくて届かぬ思いを温めていた

好きだよと言えずに初恋は振り子細工の心

放課後の校庭を走る君がいた

遠くで僕はいつでも君を探してた

浅い夢だから胸を離れない。

 以下省略

彼の歌は今では有名ですがテレビ出演が極端に少ないので動画は少ないですね。消されたらもったいないので動画そのものはとてもここにはリンクできません。

「初恋」「踊り子」がヒットしても殆どテレビ出演せず関口宏さんの番組に出た時、胸に”私が「初恋」「踊り子」の村下孝蔵です”と手書きのプレートをぶら下げていました。

無名ぶりを示すエピソードとして、ある歌番組に自分の持ち歌を唄って優勝して賞品をもらったことがあるそうです。村下氏の「踊り子」が好きで自分もよく唄うという審査員が本人を目の前にして「こんなにうまく唄った人は君が初めてだ」と言われたと。

レコードのジャケットが本人の写真が初期にはほとんどなかったためです。

関口さんのときには中学2年の夏休みの前、片思いの別のクラスの女性がサイン帳を持ってきて「何か一言書いてください」と記帳を頼まれた。思わず理由を尋ねると1週間後に転校すると。1週間後水俣駅には彼女のクラスメイト達が見送りに来ていて自分はホームの陰で自転車を抱えて眺めていた。列車が動き始めたと同時に自転車で追いかけて一つ目の踏切まで見送った・・・・と。

 

由紀さおりさんが彼の「初恋」に込めた思い出の聞き手になっている動画も有りました。

全国を回り年間100回を超えるコンサートでもしかしたらこの会場のどこかにこの曲を聴いているかもしれないと思いながら唄い終えた時、面影が似ている人を見る度に心がときめくとのこと。聞き手が由紀さんで少し村下さんの作り話風ですが朴訥な口調で話すと本当かもと半分思わせられてしまいます。

そんな話の後で「初恋」唄っている最中になんと彼の初恋の女性本人が脇から登場して30年ぶりの再会を果たしました。

二重瞼の美人でした。30年前の面影があったのでしょうか彼の動揺とときめきわかります。額の汗をぬぐっていました。ドラマチックですね。

男の心は上書き保存でなくルーズリーフなので一枚めくればそこに初恋の埋火があるのです。

それからも名作が沢山作られるはずなのに1999年6月20日コンサートリハーサル中に体調が悪くなりその4日後に亡くなってしまった。

亡くなる前に初恋の女性に再会できたことは幸せでした。