420.一筋の灯 | かたくりのつれづれのままに

420.一筋の灯


信濃路はまだ春遠く、昨日も山沿いはみぞれが降っていました。

それでも季節は3月

今年は三女が高校を卒業しました。

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3月は卒業式の季節ですね。

3人娘が小学生や中学生の頃は毎年のように誰かが小中いずれかの卒業式でした。

かたくり自身は中学と大学の卒業は印象深く切ないものでしたが小学校と高校の卒業については何も覚えていません。

思い出につながる恩師の言葉というものがないのです。

言葉に教え子の健やかな旅立ちを願う気持ちが込められていればそれはいつまでも心に残ります。

 

「金八先生ファイナル」の贈る言葉もまた心に残る言葉でした。

2016-03-16 18:36:04

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2'nd 2013-March

関連:53.巣立ち 「思い出のアルバム」54. 続 巣立ち 「あおげば尊し」

130.続々 巣立ち「巣立ちの歌」143.雑感その2 (卒業宣言③その3 キロロ(未来へ)

144.仰げば尊し森繁久弥さんversion

 

明日は次女の高校卒業式です。時の流れは速いものです。

 

 

53.の記事を書いた時に長女が小学校を卒業、三女が卒園しました。いつの間にか時が流れてしまった。

我が子の成長というのは命の物差しです。

子供の成長した分親は命を縮めていきます。

その覚悟が人生を大切に生きるということ。

 

ここに紹介する記事は親が子に伝える言葉ではありませんが、

近いものがあります「金八先生ファイナル」で武田氏が卒業生に贈る魂の言葉です。

 

オリジナル2011-05-15 08:36:04 のリバイバル

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久々に心を揺さぶられる言葉に出逢いました。

ラジオ番組の「武田鉄矢の三枚おろしで”三年B組金八先生ファイナル”を最後の”贈る言葉”の下りを先週放送していました。

 

放送は3月27日、震災の後でテレビ局も放送するかしないか相当もめたみたいで放送は冷や汗ものの決断だったと。

出先でスタッフの人と料理屋で後半をみていて震災のさなか場違いでなかったかドキドキしながらみていたそうです。

板さんが包丁を磨ぎながら「金八先生はいいこと言うよなあ・・・」と涙声でつぶやいたのを聞いて震災後の折まんざら場違いでもなかったと胸をなでおろしたと。

 

今回は全て台本どおりの武田金八先生が最後の最後だけアドリブを付け加えたのがこれ

  どうか皆さん、
  隅っこの人になってください
  隅っこを照らす人に成ってください。

  ”一隅を照らすものこの国の宝なり、(『照千一隅 此則国宝』最澄)”
  という言葉があります。

  日本はね、隅っこがしかっりしてれば大丈夫なんだよ。

  死んだおふくろがよく言ってたけど
  ”風呂敷だって四隅がしっかりしてりゃなんでも包めるってな。”

ドラマを見ていたときは記憶にのこらなかったのですがこんなにインパクトのある台詞だったかなあ・・・と途中から録画していたので、確かめてみると確かにありました。
改めてきいてみるとこの言葉は琴線に触れました。

多分ネットサーフィンしながらの視聴で耳を通りぬけてしまったのかも・・・・

 ☆ ★ ☆ ★ ☆ ドラマ内での金八先生の贈る言葉全文 ☆ ★ ☆ ★ ☆ 
みんな大きくなったね。

私は君達のおかげで金八先生であることができました。

本当に・・・・どうもありがとう、みんなありがとう。

 

さて最後の説教だ、

最後の諸君らに贈る言葉だ。

 

どうか皆さんお願いです。

 

ね!

ひと隅を照らす者になってください。

ひと隅を照らすものはこの国の宝です。

町の片隅に居ても自分の居る場所を赤々と照らす人で居てください。

死んだ母親の口癖でした

”風呂敷だって四隅がしっかりしてりゃなんでも包めるって。”

どうか人を包んであげられる優しい人になってください。

 

今日、この時この時間この場所が・・・、

 

ここが私のゴールです。

どうか、皆さん私のゴールが皆さんのスタートラインとして下さい。

私の終わりが皆さんの始まりになりますよう。

心より祈っています。

・・・・最後に・・・、最後に一つ皆さんに質問をします。

大きな声で答えてくださいね。

聞きたいことはたった一つ。

3年B組は楽しかったですか?

”はい!”

ああ・・良かった、どうもみんなありがとう。

ありがとう、そして皆さん・・・・・さようなら。

 

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三十年近く前に恩師が定年退官するときに卒業生の私達にした記念講演を思い出しました。

それは先生の研究者としての生き方そのもの

”分子生物学が台頭した当初のこと

<<受精卵に細胞形質を注入したところ、移植した形質が遺伝した・・・・>>

従来の遺伝学が全て否定され自然科学がひとときねじ曲げられそうになったことがあります。

どうか諸君達は流行や論文のみをそのまま信用したりせず自身の目で確かめ自然から真実を学ぶ精神だけは忘れずに持っていてほしい。”

"Study nature, not books"

May 15 2011