≪模倣犯≫宮部みゆき---女性は結婚に憧れるのではなく・・・!
- 模倣は人類の遊びの一つである-他に、競争・眩暈・偶然がある-
- 人は前の世代の持つ知識を模倣することで、繁栄する道を得た。
- 宮部 みゆき
- 模倣犯〈上〉
- 宮部 みゆき
- 模倣犯〈下〉
- 女性は結婚に憧れるのではなく、結婚式に憧れるのである、という名言がある。
女性が結婚式に憧れるのは人類の常なのかもしれない。しかし現代はマス・メディア時代、男もまた結婚式に憧れているそうだ。
なぜか! 彼等の人生目標は「他人から注目を集めること」だからだ。昔なら銀幕の、今ではテレビなどのスター・・・同じ思いの男たちの、あの結婚式でのはしゃぎ様はそういう動機からである。
しかし、スターになれる男は限られている。注目も束の間だ。式の後の夫はひたすら人生の下り坂を転げ落ちる。何で注目を集めよう・・・・・・!
公園のゴミ箱から発見された女性の右腕は、連続女性殺人事件の犯人からの宣戦布告だった。比類なき知能犯に挑む、右腕を発見した少年と孫を殺された老人を待ち受ける運命とは? 魂を抉る驚愕と感動の3551枚!
公園のゴミ箱から発見された女性の右腕、それは史上最悪の犯罪者によって仕組まれた連続女性殺人事件のプロローグだった。比類なき知能犯に挑む、第一発見者の少年と、孫娘を殺された老人。そして被害者宅やテレビの生放送に向け、不適な挑発を続ける犯人――。
が、やがて事態は急転直下、交通事故死した男の自宅から、「殺人の記録」が発見される、事件は解決するかに見えたが、そこに、一連の凶行の真相を大胆に予想する人物が現れる。死んだ男の正体は? 少年と老人が辿り着いた意外な結末とは? 宮部みゆきが“犯罪の世紀”に放つ、渾身の最長編現代ミステリ。
<内容(「MARC」データベースより)>
公園のゴミ箱から発見された女性の右腕。それは「人間狩り」という快楽に憑かれた犯人からの宣戦布告だった。比類なき知能犯の狂気に立ち向かう第一発見者の少年と孫娘を殺された老人、二人を待ち受ける運命とは?
メディア社会での男の人生・・・模倣・・・快楽・・・注目!<著者略歴>
宮部みゆき。
1960(昭和35)年、東京生れ。
1987年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。1989(平成元)年『魔術はささやく』で日本推理サスペンス大賞を受賞。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞を受賞。1993年『火車』で山本周五郎賞を受賞。1997年『蒲生邸事件』で日本SF大賞を受賞。1999年には『理由』で直木賞を受賞した。
他の作品に『模倣犯』『ブレイブ・ストーリー』『ぼんくら』『孤宿の人』などがある。
宮部みゆき公式ホームページ (大沢オフィス「大極宮」) http://www.osawa-office.co.jp/
この作品は映画にもなった→Yahoo! JAPAN - 映画「模倣犯」オフィシャルサイト
評判は芳しくないようだ。