1週間の通勤時間で読みきり。登場人物も多くなく、屋敷内の事件なので誰が後ろで糸を引いているかはおおよそ検討がつくが、屋敷内に入れない二人が真相に迫っていくところも面白くて、続編としては上出来だと思う。肩の凝らないミステリーとしてお薦め。

★★★★☆

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篠戸市の名家・森笠家で若い男が監禁されていた。男は移送寸前に逃走、広大な敷地で姿を消してしまう。そして、陸の孤島=森笠邸で恐るべき惨劇が!―所長の嶋岡が調査中に階段から転落した事件を機に、姪の美菜子が所長を代行、所員たちの結束も強まり、事務所自体はいい方向に進んでいる。また、嶋岡も徐々にではあるが回復傾向にあった。ところが、以前つき合いのあった地元の名家・森笠家から呼び出しを受けた美菜子は、当主の森笠和史から嶋岡の名誉にもかかわる監禁事件の調査を命じられたのだった…。注目の青春ミステリーの旗手が描く、絶対絶命探偵日常小説!


森笠邸