犯人探しという意味では、うすうす早いうちからわかってくるけど、それより何より「家族愛」が主題なんだなぁ。

こうなんだろうなあという予想が付いてほぼ予想を裏切らない展開になるんだけど、それでも最後は泣ける。お薦めです

★★★★☆

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彼女の元に訪ねてきた一人の少年。翌日家は燃え、父は殺され、行方不明の兄が帰宅した。
謎と謎が奇跡を起こす、書き下ろし感動大作!

パティスリーで働く里菜は、近い将来、パリに留学に行くことになっていた。そんなある日、里菜のもとに親戚の子供だという小学生・陽介が訪ねてくる。生意気な陽介を連れて焼き鳥屋で夕食を食べていると、実家の洋菓子店が燃えていると知らされる。急いでかけつけると、店は燃え落ち、父の居所がわからない。そのとき、里菜の携帯電話が震えた。番号は父親のものだ。しかし電話に出たのは、東上野署の刑事だった。里菜の父は、近くの神社の境内で殺害されていた。意識を失い倒れる里菜。翌朝、回復した里菜が燃えてしまった店の様子を見に行くと、長年行方不明だった兄・克己が帰宅していた。
怒涛の冒頭から一気に展開する謎、謎、謎。ばらばらになった家族の想いが一つになるとき、衝撃の真相が明らかになる!
「この事件の真相を知るには、きみの家族の秘密を解かなければいけない。それでもいいかい?」東上野署の刑事・片山と、交番に勤務する切れ者・深津が辿り着いた“秘密”とは――。


沈黙のエール