誰もわかってくれないと悩むこの症状。不定愁訴とされるが
その原因が最近解明されつつある。
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更年期障害ではないのは3つの症状に同じ薬が効果があることが最近わかった。
佐藤敏子さん65歳・・・耳鳴り。休み無くジージーという音が聞こえる。
伊藤美幸さん52歳・・・めまい。嘔吐感が伴う。目をつむっていても回っている。
常田喜代子さん60歳・・・不眠。横になっても眠れない。
3人とも、いろんな科の医者にかかったが症状がよくならなかった。
ある薬に出会って症状は軽減されたが、たまに頭痛が発生するようになった。
その頭痛は副作用ではない。
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そこで3人の過去を調査。
常田さん18歳、時折体調不良で頭痛がする。
佐藤さん30歳、子守中に頭痛がして机につっぷす。
伊藤さん24歳、頭痛でイスに座ってしまう。
共通するのは頭痛持ちであること。3人とも頭痛持ちで長い間悩まされていた。
その頭痛が片頭痛。原因はセロトニンが血管に付着して血流が変わる。
3人とも頭痛がいったん消えてから、それぞれの症状が出始めた。
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中村聖華さん33歳・・・雨の日でもサングラスをしている。曇った日もまぶしい。横断歩道の白黒もまぶしいという。顔の周りがピリピリしてきて、つっぱる感じだという。
その1日の生活を密着取材。頭痛がするので保冷材で冷やす。
このピリピリ痛む症状は片頭痛の前触れ。中村さんもこのままだと耳鳴りやめまいに襲われる。
さて4人に共通した部署とは・・・「脳」です。 脳波が刺激に対して異常に反応して、興奮状態のままになっている。これは「脳の過敏状態」だ。
風景がゆらいで見えたり、ギザギザが見えたりするのはこの過敏状態だから。
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この症状を和らげる薬は「抗うつ薬」と「抗てんかん薬」
症状の専門医の診察を受けてから頭痛の医師に行くように!と先生。
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独協医科大学の平田先生に聞いてみる。
平田先生・・・勉強や就職でストレスが溜まると片頭痛が出てくる。鎮痛薬を飲んでもそのときだけ。
「トリプタン」が脳の過敏状態を防ぐ。
若いうちに片頭痛を治しておくことが大事。
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さて生理痛は、どうしたらいいのか?
生理痛という症状の中に頭痛がある人が多い。
意外なことに、この頭痛は生理痛とは違うという。犯人は「エストロゲン」
エストロゲンは子宮内膜を作る役目。子宮の中にいるエストロゲンではなく脳の中のエストロゲンが、セロトニンを減らす。このために片頭痛が起こる。
病院でトリプタンを処方してもらう必要がある。ひどい時はキチンと治療を。