今、日本各地で広がる竹林被害。その厄介者の竹をプラスチックにしてしまうという四国の発明王がいる。東亜機工社長・田渕国広、66歳。特許は100以上の「四国の発明王」

竹には脱臭、殺菌、抗菌作用があるため、きっと役に立つ素材になるはず…そう考えた田渕の中にひらめいたのは、「まず竹から“綿”を作ろう」というもの。 ただ、あの硬い竹からどうやって柔らかい綿に?社員全員からの反対、開発資金の不足など様々な逆境を乗り越え、竹綿製造機を、ついに作り出す。

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竹から生まれた綿「竹綿」、妻への恩返しのためにも商品化にこぎつける。

マットレスを寝具メーカーに提案。水分の吸収力が良く通気性も抜群だ。

香川県産業技術試験場では、竹綿をプラスティックにする実験が開始。

ポリプロピレンに竹綿を混ぜて、軽くて高級感のある「竹プラスティック」

JRの車体に使ってもらいたいと営業に向かう。

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竹綿入りのプラスティックで電車を走らせたいという夢は、

座席に消臭効果があり、耐久性もある。

JR西日本の相談役が面談。

15%から30%も軽くなることや消臭効果を説明。プレゼンは好感触だった。

JR西日本からは「燃えない素材を」という要望も寄せられた。

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熊本県御船町では、邪魔者の竹をどうにかしたいと竹綿製造機を購入。

山田町長も期待を寄せる。

竹の管理をするNPO法人も、山林管理に効果的だと期待を寄せる。

「世の中にないものを造ったときの感動、これが忘れられない。」