犯罪被害者と犯罪加害者の修復的司法、VOMなど、とっかりからかなり重たい話なんだけど、暗い気持ちになりながら読まずにいられなかった。そしてラストの2つのどんでん返しで、この作者のうまさに脱帽!これはお薦めです。★★★★☆

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伊勢神宮奉納全国花火大会の夜に殺人事件は起こった。被害者は中学2年生の町村花歩。犯人は元派遣社員・若宮忍。花歩の母親、町村理絵はかつて若宮の恩師であり、一人暮らしの彼を家族ぐるみで気遣っていた。なのになぜ、若宮は凶行に及んだのか―。やがて事件は意外な展開をみせ、若宮と理絵に予期せぬ結末が訪れる…。人は罪を本当に許すことができるだろうか。自ら犯した罪を心から悔い改めることはできるのか。横溝正史ミステリ大賞+テレビ東京賞W受賞で話題を呼んだ『雪冤』を凌ぐ、衝撃の問題作。

50代オヤジの独言-罪火