11月27日東京調布市、松本さん夫婦に待ちに待ったモノが手に入る。スマートフォンという高機能の携帯だ。夫婦そろってこの機種に替える理由は、ご主人はskypeで無料通話をしたいから。早速自宅に帰って設定。1時間ほどで無料通話が可能になった。友人との通話も可能でskype同士なら無料。携帯電話無料時代が始まった。

今夜は携帯事業に参入するベンチャー企業、苦戦を続けるauが禁断のサービスに出た。お年寄りを笑顔に変える驚きのサービスまで、最新事情を追う。

----------------------------

江口君、docomo,au,softbankの3社の変遷を説明。

KDDIの八木橋さん、売り場を偵察。ソフトバンクはiphone人気で盛り上がり、docomoも最新スマートフォンで賑わっていた。しかしauは待っている人0人だった。auにはスマートフォンが無いことが他社に客が流れた原因と分析。収益も落ちた。顧客離れをどう食い止めるのか?

実はauもスマートフォンを投入しようとしていた。その目玉は無料通話のスカイプを取り込むこと。

イギリスロンドン発のスカイプは回線使用料を払えば通話料は0円。テレビ電話も使えるとあって世界で5億人が使用。イギリスでは携帯電話でもスカイプが使える。インターネット回線を使った方式が通話料を0円にできる所以だ。

----------------------------

通話料は大きく減るため、動画などの通信料関係を充実させる必要があるため、ソラテナを全国に配置してユーザ向けにピンポイントの気象予報をサービス。その天候にあった服装などもユーザ同士でやりとりできることにした。そういったサービスを固めて、いよいよauのスマートフォン販売開始。

auの窓口はごった返していた。予約が好調で、八木橋さんは「これからが勝負」という。

----------------------------

大手三社に社員20人のベンチャー企業が挑もうとしていた。その秘策とは?

アールストリームは年商10億円の小さな会社だが、社長の小島さんはコンテンツだけより回線を借りて独立した事業者になるほうがスケールが大きい事業が可能になるという。しかし携帯電話そのものの端末は日本国内では3社が独占している。小島さんは台湾に出向き(人気のiphoneも台湾で作られている)、マッチテル本社を訪問。初回分5000台の契約を結ぶことになった。端末を手に入れることが出来てひとつの山を越えた。

この事業資金は5億円、失敗すれば全てを失うことになる。

12月上旬、台湾マッチテル社かた端末が届き、アールストリームはこれにスカイプのような無料通話をセット。特に海外との通話は格段に安くなる。

新幹線に乗り込んで他社の携帯との通話品質を比べる。すると品質は他社よりも良かった。営業も動いた。各段に安い通話料を売り込むが、法人向けプランではソフトバンクは社員同士無料のサービスを行っており、1分間8円かかるアールストリームは劣勢だ。さあどうする。

----------------------------

11月中旬、幕張メッセでアールストリームはベールを脱いだ。

しかし通話料が無料で無いとわかると、客は立ち去るケースが多かった。

回線を借りているアールストリームはどうしても通話料がかかる。そのことは社員にはわかりすぎるほどわかっていた。だが会長は「無料でないとアカン」と指示。

そしてついに小島さんは同機種通話無料を決断し、美容室チェーンTAYAに売り込みを掛ける。ソフトコンテンツもつけて、まずは30台の購入が決まった。挑戦は始まったばかりだ。

----------------------------

江口君、子どもの帰りが遅いことを心配するが、妻は居場所がわかるから大丈夫という。父親の今日の歩数も妻が把握していて驚く。

コドモモバイルにはGPS機能がついているので親がアクセスすれば居場所がわかるのだ。

一方北海道白老町では驚きの試みが始まった。富士通の蛯子さんが町長を訪問し 「一人暮らしを見守る」携帯を紹介。らくらくホンの万歩計は、その日歩いた歩数が把握できるので倒れて歩けないかどうかなどが把握できる。

町では老人に携帯電話が配られて、その使用説明が行われた。そして1ヵ月後、蛯子さんが使用状況を確認しに役場に来た。すると歩数が0の老人がいた。電話をかけても出ないため、緊急で自宅を訪問。89歳の独居老人に何が起きたのか?

訪問してみると、携帯電話を持たないで置きっ放しだったことがわかった。

高松さん77歳に操作状態を確認してもらう。ボタンが見えにくいという意見が出て、新たな発見があった。高松さんは夫を亡くして一人暮らし。テレビ電話で千葉に住む孫と話したいという。

それから3週間後、蛯子さんは文字盤の見にくさを解消する緑色のシートを持参。赤い携帯に貼るとハッキリと識別できるようになった。

高松さんは自分で電話番号を操作し、孫の裕輔さんとテレビ電話が出来た。携帯電話の可能性はまだまだある。

----------------------------

江口君・・・携帯自体の機能はかなり高度になってきた。あとはどんなサービスができるか。