イントロ・・・山陽新聞の記者が弥太郎の屋敷に来て、龍馬についての口伝を依頼していた。そこにはグラバーもいて今では三菱を率いる日本郵船社長の弥太郎の部下となっていた。

龍馬がかっこよく書かれすぎていると不満げな弥太郎。わしは下士から成り上がった。そんなやつは俺と豊臣秀吉だけだと豪語するが、母に額を叩かれ諌められる。母は「お前がいまここにいるのも龍馬さんのお陰じゃ」と一喝。弥太郎は喀血するがごまかす。

--------------------------------

龍馬は亀山社中の面々と長州側にたって、幕府軍と戦っていた。

--------------------------------

弥太郎も土佐商会を長崎にたてて、土佐藩の商売を一手に引き受けて、そのトップにたっていた。しかし商売はそううまくはいかなかった。

ある日、溝渕が尋ねてきて、弥太郎の出世振りに驚くとともに再会を喜ぶ。

--------------------------------

高杉は病に冒されたカラダで前線に立って指揮していた。

龍馬は気遣うが、高杉は「長州のため、日本のために働かなければ」と決意を語り「急ぐなら急いで打ち上げ花火を打ち上げなければ」と藩士達を鼓舞する。

--------------------------------

グラバー邸で、土佐商会を背負ってたつ弥太郎は、グラバーに樟脳を売り込む。グラバーは「弥太郎など知らぬ、龍馬を通してくれ。」と申し入れし、弥太郎は意地でその申し出を断る。

--------------------------------

高杉は戦略を練り、その方策を周知する。龍馬は亀山社中として船を使うことを提案。出航のはこびとなる。

小倉大久保海岸に上陸した高杉らは、密かに幕府軍に近づく。

一方海上の龍馬らは、砲撃の準備を進め、高杉らと連携する。

高杉の三味線とともに砲撃が始まり、幕府軍と長州軍の戦いが始まる。

高杉ら奇兵隊の勢いに押された幕府軍は小倉城に火をつけて敗走した。

ここに長州は幕府を初めて破った。この戦いの結果が大きく日本を動かす。庶民の幕府への不満も爆発。さらに将軍が脚気によって死去。幕府は戦う意欲を失った。

--------------------------------

幕府が負けたことは日本国中を騒然とさせる。土佐の容堂もその一人。

弥太郎は長崎の料亭で、お元の酌を受けながら、小倉屋に大商いを持ちかけるが、小倉屋は「坂本さんを通してください。」と要望。弥太郎は「あんな口先だけの男はいらん」とつっ撥ねるが、小倉屋は「口先だけの男ではありません。」と座を去る。

お元が弥太郎の相手をするが、お元も龍馬に惚れていると弥太郎に当てられる。弥太郎は「お前は田舎モンの匂いがする。わしと同じ匂いじゃ。坂本は大嘘つきじゃ。」と叫ぶが、お元は「同じ嘘でも、日本をどうにかしたいための嘘です。」と語り、さらに弥太郎の顰蹙をかう。

--------------------------------

高杉晋作・木戸寛治と龍馬は、木戸はさらに幕府を追って戦を継続しようとする。龍馬はこれには反対し戦はこれまでにして、他の藩に長州に賛同するよう勧めて、帝に幕府から大政奉還し、戦によらない変革を提案する。

しかし木戸は「徳川はそんなお人好しではない。」という。「地に足の着いた考えでないと夢物語だ。大政奉還など奇跡でも起こらん限り無理じゃ。」と語る。

龍馬は「その奇跡を起こさん限り、日本はのうなってしまうがじゃ。」とその場を去る。

(つづく)