カウントダウンジャパン風に、ラブソングTOP5からスタート。1位は・・・・’ジュウシマツのさえずり’だった。はじまりはラブソングというテーマ。
埼玉の理化学研究所に行くと、琵琶のような楽器リュートを奏でる先生がいた。ちょっと小太りだ。
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生物言語研究チームの岡ノ谷先生は「言語の起源」を研究している。
それにはしゃべらない動物を研究することから始めるといいのだという。
完全無菌防備で「ハダカデバネズミ」を見に行く。
集まって肉布団状態で寝る習性がある。通り道で会うと、偉いほうが低い声で鳴き、偉くないほうが高い声で鳴くという。
別のネズミ「デグー」は17色の音で鳴くという。デグーは警戒した声だという。
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次は「キンカチョウ」という鳥のラブソング。「オオトリケースケでございます。」
そしてメインの「ジュウシマツ」、その鳴き声を周波数解析する。すると文法構造にも似たパターンがあることがわかった。でもそれは「やらせろ」でしかないんだという。上品にいうと「求愛」
いろんな順番でいろんな音色で歌ったほうがカッコイイとジュウシマツも思っていて、親などから見聞きした音を基本にオリジナルな鳴き声で求愛するんだという。
コシジロキンンパラという野生のジュウシマツは、あまり歌えない。
飼われているほうが、エサの心配もないし、危険もないので、歌がうまくなるんだという。
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人間達もたとえば「ゾウを狩に行くとき」と「ゾウを食べる」ときに、なにか叫んでいたとすると、そこから共通の音が「ゾウ」を表す音になったのではと先生。つまりは音から出発した。
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先生「身振りから単語ができて、そこから言葉が生まれたという説と、こういった音楽・歌のようなものからできていったという説がある。」
太田「新たな言葉に、感動や感情が入っていく?」
先生「言葉が音を伴わなくても良いような電子メールの世界では、言葉を操作するために進化していっている。」
太田「メールだろうがなんだろうが、言葉と言葉の合間の感情はなんだろう?と絶対考えている。伝えていますよ!」
先生「伝えることもあるかもしれないが、ごめんなさいの絵文字はほんとに謝っているのか疑問だ。」
田中「ほんとに謝っていたら絵文字は使わないと思う。」
先生「僕らはこのズレを知りたくて研究している。一文字の漢字で人の感情が動く。」
先生「やめて!も強く言った場合とやさしく言った場合では違う。時間でも文脈でも変わる。」
先生「同じ場所で話すことが大事。言葉にできること、できないことがある。」
太田「本が携帯で読める時代。二宮金次郎も携帯見ながら薪背負っていたりして。」
ここで太田の向田邦子論炸裂。流します・・・。
先生「なんで太田さんはシャベリを商売にしているの?」
太田「世界に対する求愛です。寂しいから。」
先生「僕は死ぬのが嫌なんですよ。言葉を積み重ねればいずれ死ぬ。言葉の発見も死の発見に繋がった。」
太田「死と生は同居している。われわれは何を聴いているかとというとメロディの無い部分に死を感じている。」
先生「言葉の中に感情の出番をいかに多く出すかだ。」